表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/506

175話 揚げ物色々と味噌ダレ

放課後 家に帰宅すると俺は母親に問いかけてみた


「お母さん 揚げ物 どれくらいある?」

「うん? そうね…

 とんかつもどき えびフライ かにフライ

 いかフライ あとは唐揚げは3種類あるわね」


母親がアイテムボックスを確認しながら答えていく


「十分足りそうだね」

「どういうこと?」

「3時過ぎにパン屋さんの息子連れてくるから

 食べさせる予定」

「あ、あー あそこのパン屋さん

 店長さん達にはとんかつもどき食べさせたけど

 息子さんいたのね」

「5年生らしい」

「学校にいる時間だね わたしが行ったとき」

「うん だから気になっているみたい」

「わかったわ それで…お昼は?」

「マグロ丼」

「いま 用意するわね」

「ありがと」


母親に用意して貰ったマグロ丼を食べ終えて

美穂達を待つとしばらくして

それぞれがやってくる


「ゆきくん おまたせ」

「悠 おまたせ」

「ゆきくん すみれ達は他の仕事で来れないみたいです」

「おまたせ 幸正くん」

「侍女さん達は本来の仕事が優先なんだから

 仕方ないです さて、ゴム集め

 ゴムはみくちゃんがまとめてでいいのかな」

「はい まとめて回収して皇室から

 各企業に配ります

 明智の研究結果で薬品加えれば

 加工も容易と言うことなので…」


企業に配るのは皇室に任せることで

未来に任せることにして俺たちは61階層へ行き

3時までラバースライムだけを狩り続けた


「3時間続けていたけど…ダンジョン内って

 モンスターがどこからともなく沸いてくるよね」

「そうですね いつ見ても不思議な光景ですね」

「どういう仕組みなんでしょうね」


美穂の呟きに未来と芽衣も続けて言う


「ゴムも相当数集まったね」

「「「うん」」」

「悠 そろそろ戻らないと」


ミアさんが時間を見ながらそう言ってくると

俺たちは頷いて瞬間移動で学校近くへ移動する

校門近くにむかうと…たけしが待っていて

俺たちを見ると安心した様子で近づいてきた


「「「「おまたせしました」」」」

「いえいえ」


俺たちはたけしを人気のない場所に連れて行き

瞬間移動で家に連れて行く


「お母さん ただいま」

「おかえり そしてパン屋さんの息子さんもいらっしゃい」

「おじゃまします えっと 昨日のあれで

 幸正くん達のことはわかってはいるけれど

 それでも…瞬間移動はすごいです」

「「「「あは あはは…」」」」


たけしの言葉に乾いた笑い声になる俺たち


「とりあえず、客間に」

「はい…」


たけしをつれて、みんなで客間に行き机を囲んだ後

母親がアイテムボックスから色々取り出す


「とんかつもどき えびフライ いかフライ

 他には…マグロカツなどです

 どれもパン粉を使った揚げ物になってます」


母親が料理を並べていきながら説明をする


「お母さん おねえちゃんが持って来たソースも」

「そうね はい 中濃ソース とんかつにかけるとおいしいと思います」


たけしに箸を渡しながらソースも手元に置く

たけしは、それを見て少し迷ったあと


「いただきます」


ソースをかけないで一口、とんかつもどきを口にする


「厚いのにかみ切れるほど柔らかい

 外側の茶色のところがパン粉なんですね」

「うん そう」


たけしの問いかけに俺は答える


「次はソースをかけてみます」


そう言い…たけしは中濃ソースをとんかつもどきにかける


「……甘塩っぱい感じ? 今まで食べたことない味

 醤油や味噌ともちがうし ソース?」


首をかしげているたけしをみて

美穂が一言


「そのソース まだこっちの世界にないから」

「こっちの世界? これ 違う世界のもの?」

「うん」

「………おいしいのに こっちで作ることは?」


たけしの問いかけに俺は見解を口にする


「ソースの材料と配合を分析出来れば

 作れそうだろうけど…専門家に頼まないと

 ぼくはわからないから

 あ ソースじゃなくて…味噌ダレもありと言えばありか」


俺は思いつき、すり鉢を作り出して


「お母さん 味噌 醤油 酒 あとは白ごま辺り持って来て」

「味噌カツみたいにするのね」

「うん お母さんはやっぱり把握はしているのね」

「そりゃ、カツの作り方調べていて色々見たから」


母親は台所から調味料を持って来て

すり鉢に入れていきすりながら混ぜていく

それを見た芽衣が


「おばさん かわります」

「あ ありがと やっぱりステータスの違いだね」


芽衣がすり混ぜているのを見て

母親が感想を言う


「あは ステータスがおかしいですし わたしたち…」


芽衣が味噌ダレを作り終えると

たけしの前に置く


「あ ありがとうございます」

「ぼくたちも食べてみよう」

「「「うん」」」


俺たちも味噌ダレを

とんかつもどき一切れだけ各自つけていき口にする


「ん~…これはこれでおいしいわ」


ミアさんが真っ先に口にする


「白ごまの風味もアクセントになってるよね」

「えぇ」


美穂の言葉に母親が相づちする


「味噌ダレもおいしい これなら…家庭でも作れる」


たけしも口にしながら感想を呟いていた


「つぎは…えびフライ えび?」


たけしが聞き慣れない材料に首をかしげる


「海にいる生物です そのえびはダンジョンの魔物ですが」

「えっ?」


俺の説明に驚いてえびフライと俺の顔を交互に見る


「先ほどのとんかつもどきも暴れ大猪の肩ロースです」

「えっ? あ…はい 猪の魔物

 いのししも食べれるなら海の魔物も…たしかに はい」


たけしは自分で納得する答えを出すと

えびフライを口にする


「プリプリしてます これがえび…」

「海の幸は、まだまだ、この国では食べ慣れてませんからね」

「ゆきくんが、なんとかしたいと色々してるものね」

「海から高レベルな魔物を結界でおいやったり

 船を支給して漁をして貰おうと考えたりですね」


たけしの呟きに俺が答えると美穂と未来が続けて言う


「いかも海の魔物でしょうか?」

「そのイカはそうです いか自体は普通に海の生物です」

「なるほど どれもおいしいです

 パン粉を使うというのは…こういうことなんですね」

「はい 他にも…パン粉を使ってフレンチトーストも

 作れなくはないですが」


俺の言葉に芽衣達が反応する


「パン粉でフレンチトースト?」

「作り方 調べなきゃ」

「ゆきくん 今度はわたくしが作ったものも食べてくれますよね?」

「えっ? みくちゃんどうして? わかったの?」

「芽衣さんから聞いてますし」

「なるほど」


どうやら3人とも報告し合っていたようだった

そして一通り揚げ物を食べ終える頃に

由美とさちこがやってくるのだった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

面白いと思っていただいたら

ブックマークや評価つけていただいたら嬉しい限りです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ