171話 家に帰ると
ゴミどもを運んだりなどの事後処理をすませ
家に美穂達と一緒に帰宅すると
両親や絵美、宗人が俺の顔を見て目くじらを立てながら
怒鳴りつけてきた
「「「「ゆきまさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」
俺は耳を塞ぎながら聞き流していると
母親が頭を叩いてきた
「まったく 限度というものがあるでしょ?」
「全国に向けての映像投影ですか?」
「それよ そんなことをして みんな驚くでしょ」
母親の言い分ももっともだ
そこに由美とさちこが俺に話しかけてくる
「国民に映像投影は…あれだよね」
「ゆみちゃんやわたしは理解出来るわ
幸正くんがなぜそんなことをやったのか」
二人の言葉に母親達が由美達を見て「どういうこと?」と言う
顔をしたのをみて由美が説明を始める
「日本では…マスゴミの報道しない自由というのがあるの」
「都合の悪いことは報道しないとか
ほんとのことは報道しないとか」
「「「「マスゴミ??」」」」
母親達が聞き慣れない言葉に首をかしげる
「マスコミ テレビや新聞のことだけど
それがゴミだからマスゴミと言っているわけ」
「わたしたちもマスゴミを信用してないから
幸正くんが行ったこともある意味納得しちゃったの」
由美とさちこの説明を聞いて母親達は唸ってしまっている
そこに美穂と芽衣が話に入る
「つまり ゆきくんは今回の件が正しく報道されないと
思った訳なの?」
「と言うか あの場にそういう人はいたけど
あの人達は完全に敵対者でしたね」
「そんな人たちがほんとのこと言うわけないもんね」
二人の会話を聞いて母親達も納得した様子だった
「しかし…どうするのよ?」
母親が俺に聞いてくる
「なにが?」
「あなた 邪神教団ほぼ壊滅させたよね」
「そうですね 即死を選んだ人もいるみたいですね」
「やりすぎじゃない?」
「選択したのは、その人でしょ?」
「そうだけど…」
母親が納得出来ない感じだった
「邪神教もそうですが…国民を馬鹿にしている政治家も同様です」
「そういえば…与党にもいたようだね」
「今回 全国民に知らせたわけだから
野党はもちろん、与党にもいる反月政治家関係者も失脚するでしょ」
由美とさちこが笑いながら俺に話しかけてくる
「幸正くんのその能力羨ましいなぁ」
「日本でも反日政治家を潰したいぐらいだもんね」
「ぼくもそう思ってます 日本の腐った連中
一掃したいって…さすがにぼくは日本人でもないし
ミアさんにもとめられちゃってますが
ゴミどもは消したいですね
日本で出来ないから、こっちの世界では
こういうゴミはすべて排除する方向にしてます」
「はぁ…あなたね」
母親がため息を漏らして俺を見る
「とりあえず、国会は総理に任せる予定です
今回のことで解散総選挙を実行したらいい思うし
野党壊滅も可能でしょう
反月宮を行うような奴は…もういないでしょ」
「確かに…ゆきくんがぶち切れたら
殺されるとわかっているのに刃向かう人もいないよね」
「国を転覆させようとか考えないなら
野党は必要ですが」
「確かに与党だけだと独裁になるから
抑止力は必要だね」
由美が俺の言葉にそう続ける
「いつもに増して…7歳の子どもにみえないわね
わたしの息子なのに はぁ」
母親が俺を見てため息をついている
父親も同様だった
「さて 明日だけど
めいちゃんは疲れたでしょ」
「うん? お店の手伝い?
そんなに疲れてないよ?」
「そう?」
「うん 明日は月曜日よね 61階層でしょ?」
「その予定 おねえちゃん達が来たら
62階層におりてみる?」
「「わたしたち?」」
「明日 バイトない日だよね」
「うん だからはやめに帰宅出来る」
「みほちゃんもいい?」
「うん 61階層のラバースライム
3時半までやっていたら…かなり集まるだろうし
気分転換で62階層に」
「めいちゃんも?」
「うん だいじょうぶ」
と言うことで…明日の予定も決まり
そのあと
芽衣とさちこが家へ帰宅していき
俺たちは夕ご飯を食べるのだった
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