170話 結界強化 全力全開!!
今回も長くなってます
騒ぎ出した連中に
ビットを飛ばして顔の近くを通るように
極小のファイアをぶち込んでいき黙らせると
俺は上空にスクリーンを表示させて
思想調査を行いながらがまがえるみたいな教祖に
炎を近づけながら語りかける
「月宮一族を滅ぼして、それで結界が弱まると言うのが
あなたの思惑なんですね?」
「そうじゃ、結界強化を定期的に行っている
月宮が滅べば結界はそのうちなくなる
間違ってないだろ?」
「確かに理論的には間違ってないですね
しかし、あなたたちは忘れていませんか?」
「なにをだ?」
「この時代に…ぼくがいることを?」
「ひっ…」
俺は陛下の方に顔を向けて
「魔の森の結界は数百年弱まらないのですよね」
「そうじゃ おぬしと美穂がやらかしたために…」
「と言うことなのです おわかりですか?」
「数百年だと…バカな 月宮一族総勢で
結界強化を行っても数年単位に弱まるはずだ
それなのになぜ?」
がまがえるがブルブルと震えながら呟いているのをみて
俺はさらに追い打ちをかけるように
念話で芽衣と侍女4人にここに来て貰うように頼む
数秒後5人も瞬間移動でやってきてくれた
「幸正くん ここに呼んで…なにするの?」
芽衣が不安そうに俺に問いかけてくる
「めいちゃん そして…すみれさんたちも
呼び寄せてごめんなさい」
「「「「「それはいいのですが…」」」」」
「みほちゃん みくちゃん あと…おねえちゃんたちも」
「うん?」
「なにをするのです?」
「「どうするつもりなの?」」
それぞれ首をかしげながら俺に問いかけてくる
「結界を管理する月宮が邪魔だから
という そこのゴミの言い分ですので
そのゴミ達にもっと絶望を与えてやろうと思って…」
「「「「「「「「「それって…結界強化」」」」」」」」」
9人が俺の意図するところに気づいて呟いたのを聞いて
俺は頷く
「よく見ておきなさい 邪神教のゴミども
国民の皆さんも 今現在で数百年は保つと言われている
封印結界です ここにいる9人の魔力をすべて注ぎ込んでの
フルパワーならどうなりますか?」
俺がそう語ると陛下が慌てる
「ちょっ、また滅茶苦茶なことを」
「陛下 もし 結界が何万年も保つならどうなりますか?」
「魔物の脅威もなくなる上 こやつらみたいに
バカな考えもしなくなるだろう」
「そうです あとですね おい ゴミ」
「ひっ」
がまがえるは完全に怯えきった状態になっているが
俺はそいつに向けて話しかける
「邪神はおそらくぼくと同じ転生者だろう
どんな能力が持っているかはわかりませんが
封印状態であるならば…ぼくがやろうと思えば
そいつも殺せますがあえて放置しているのです」
「ひっ…邪神様も殺せる…そ、そんな…バカな
悪魔なのか お前は」
「悪魔ですか…おかしいですね?
邪神崇拝者ですよね あなたたちは?」
「それは…そうだが…なにが言いたい? なにがおかしい」
「邪神がよくて悪魔はダメというのがおかしいでしょう?」
俺は陛下たちを見てさらに離す
「邪神と悪魔どっちが上位だと考えます? 陛下は」
「それは 邪神じゃろうて 神と言われているわけだしな」
「はい 悪魔なんて神様より下位の存在ですよね」
「普通は…そうじゃな」
「そこにいる連中は邪神を崇めているくせに
ぼくを悪魔と呼ぶ そして恐れる
意味がわかりませんね」
がまがえるは反論すら出来なくなって黙り込む
「ぼくはですね 普通に暮らして
美味しいものは普及させて便利なものも普及させていきたいだけなんですよ
今回の下着もそう…あ 北 東 西の都市で暴動起こそうとした人」
俺はそちらの方を向けると
彼らは怯えながら返事をする
「奥さん達に聞きたいのですが あなたたちはなぜ服屋を
襲撃しようと思ったのです?」
「それは…その教会が言うにはよからぬものを販売するみたいだから
と言うことでして」
一人がそう答えると他の人たちも頷いていた
「そうですか…」
俺は炎を強めてがまがえるたちを炙る
「「「「ひっ…あつい…」」」」
「ゴミどもが信者を使って暴動起こそうとしたんだよな」
「ひっ」
「奧さんたち これを」
俺は奥さん達にパンティをわたす
「これは?」
「今日 呉服店で販売している下着です
女性のものです」
「えっ?」
「今の月宮は女性は着物の下になにも履いてませんよね?」
「あ…はい」
「その文化を改善させるために下着を販売したのです
それをよからぬものなんですか? 正直に答えてください」
「えっ? あ いいえ 女性からしたらありがたいかもしれません」
「「「こう言うものが販売…わたしたち なんて愚かなことを」」」
「あなたたちはある意味被害者です
そこのゴミどもにいいように騙されて お布施も沢山したのでしょ?」
「「「「「「「それは…その」」」」」」」
再びゴミどもの方を見て
がまがえるの頭を持つとそのまま上に持ち上げる
「いた…いたい…よしてくれ…」
「一体どれくらい信者から金を巻き上げたのですかね」
「それは…」
がまがえるを持ち上げながら
俺は美穂達に合図を送る
9人とも頷くと美穂と未来が向かい合い
五芒星の杖と三日月の杖をお互いに交差させる
他7人はその周りを囲みながら
魔力を美穂と未来に注ぎ込んでいく
そして美穂と未来が叫びながら発動させる
「「結界強化 全力全開!!」」
9人全員の魔力を使い
目の前にある封印結界を強化していく
封印結界が目映い虹色の光を上空に立ちのぼっていく
「国民の皆さん これが結界強化です
こないだはぼくとみほちゃんだけで行いましたけど
今のは見ての通り9人分の魔力です
彼女たち9人はぼくと同じく化け物ですので
それが9人 おわかりですね?」
前回の結界強化とは比べものにならないくらいの
虹色の柱をゴミどもに見せる
「わしらのやったことは…すべて無駄と言うことか
邪神様は…」
がまがえるは相変わらず邪神崇拝を続けている
俺は上空にあるスクリーンを見る
「どうやら集計が出たようですね
教団をぬけて普通に暮らすと言う人は
95% 即死を願う人は5%ですか
すでに5%の人は即死していると思いますが仕方ないですね」
「幸正 まことか?」
陛下が俺に問いかける
「はい 願った時点で即死ですから
どうやらそこに引き寄せた連中の大半みたいですね」
「そうか… 死にたいと願ったから…仕方ないな」
「さて このゴミどもの処遇は陛下達にお任せしますね
殺していいなら殺しますけど」
「ま、まて…こやつらには、いろいろ聞きたいこともある
そして信者からのお布施で集めた資金は信者に戻すのが先だ」
「はい あ 国民の皆さん これからも色々と
新しいものを世に出す予定ですので人手不足になりがちです
雇用も拡大しますから役所や月宮に
働き口を問い合わせください
あと そちらの方々」
俺は北 東 西の都市の人たちを見る
「な、なんでしょうか?」
「あなたたちの誰か 海の近くの街とか住んでる人いませんか?」
「おら 海辺だよ」
「おらもだ」
どうやら数人ほどいるみたいだった
「あなたたちに頼みたいことあるのですがよろしいですか?」
「えっ? 今回の件は罪には?」
「問いません」
「「「ありがとうございます それで…」」」
「はい 海で漁をしていただけないかと
魔物は結界で排除してありますので
危険も減ってると思います 普通の魚もとれるはずなので
どうですか?」
「船がないのですか…」
「船も支給しますので」
「そんな 色々待遇がよすぎます」
「「「「んだんだ」」」」
「どうですか?」
「あなた…わたしの罪滅ぼしも」
奥さんの一人が旦那さんに話しかける
「わかっただ ひきうけます」
「ありがとうございます あ 魚ですが
船に冷凍庫を設置させるので
捕った魚は冷凍してください」
彼らは困惑気味だが引き受けてくれてた余裕だ
一段落したようなので
北 東 西は侍女に任せることにして
南の連中は俺たちで運ぶことになった
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