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14話 姉妹対面 1

美穂視点になります

長くなったので2話にわけました


この作品を読んでいただいてる方 ありがとうございます


皇女様との謁見が終わり

お父さんたちは青ざめた顔になって疲れている様子の中

わたしとゆきくんは皇女様と一緒に皇女様が泊まっている部屋に

連れて行かれる羽目になったようで

なにをはなせばいいのか困ってしまう

わたしはゆきくんに念話を送って部屋に行くまで会話をしてました


「ゆきくん どうなるの?」

「どうなると言われても…お父さん達は

 引っ越しの手配でしょうね」

「そうだよね 月宮の敷地内に…はぁ」

「ぼくの能力のこととか隠すところは隠してくれたようだね お母さん」

「そうよね 指輪を使った電話とか変身とか

 あの辺は隠してくれたね」

「うん ステータスと五芒星の杖

 あとはドーピングぐらいだし」

「そのドーピングが1番やばいでしょう」

「そうだよね 皇女様がそれを聞いていて落ち込んでいたようにみえるし」

「うん わたしは自由に暮らしていたからわからないけど

 きっと色々大変なんだよね その上レベル上げも頑張ったんだろうし

 それなのにわたしにステータスで劣っていたとしたら」

「悔しく思わない方がおかしいよね」

「うん」


そんなことを二人で会話しながら進んでいると

皇女様の泊まっている部屋に到着したようでした


「二人とも中に」

「「はい」」

「それでは護衛の方 外で待機お願いしますね?」


皇女様が護衛にそう継げると護衛の方は部屋の外へ出て行きました


「そこに座って」

「「はい」」


皇女様に言われるままに畳の上に正座してしまいました


「美穂さん 幸正くん 楽にしていいですよ」

「「えっ?」」

「わたくしも堅苦しい言葉遣いやめますから

 二人とも普通に喋ってください」


皇女様がそう言ってきたのに驚いて

わたしもゆきくんもぽかーんとしてしまっていると


「美穂さん」

「えっ? あ、はい」

「わたくしと双子なのは美穂さんも感じていたのですよね?」

「あ はい 双子だから通じ合うのがあるって

 ゆきくんから指摘されたので」

「言葉遣いとか砕いていいので普通にしてほしいので」

「それじゃあ、遠慮なく普段通りに喋らせて貰うね」

「それでさっきの説明で…隠していることありますよね?」


皇女様がそう指摘されてきたのを見て

やっぱりわかるんだ…と思って

ゆきくんをみる


「みくさまとお呼びするのがいいのでしょうか?」

「幸正くん…この場では出来たらわたくしにも…ちゃんづけ…」


皇女様が赤くなりつつ最後の方の言葉は聞こえないくらい

小さい声で話されたようで


「みくちゃん…でいいの?」

「はい」


ゆきくんがみくちゃんと呼んだときの皇女様の表情が

嬉しそうにしているのを見て

ちょっとわたしは不機嫌になり思わずゆきくんの頭を叩いてしまう


「うぅ…また叩く みほちゃん どうして」

「なんとなく叩きたくなったの」

「みくちゃんってよぶのいや?」

「そ、そんなことないから」


ゆきくんの指摘に赤くなってそっぽを向いてしまう


「それで隠していること…みくちゃんはみえたんだよね?」

「はい わたくし みほさんが大人になってる姿を

 みえたんです」

「そっかぁ…みほちゃん 変身してみせたほうがいいよね」

「そうだね みくさん…でいいのかな? わたしの方もさんづけされているようだし」

「はい それで」

「じゃあ、変身するね

 光り輝く聖なる翼よ その力をわたしに 今 マジカル美穂へホーリーアップ」


わたしが変身してみせると

みくさんはキラキラと瞳を輝かせてわたしを見ながら


「わぁ…かわいい わたしもこうなるのかな? 大きくなったら…」

「みくちゃんもみほちゃんと同じ顔だし…同じになると思う」

「やってみたい…と言ったらだめでしょうか?」


みくさんが遠慮がちにゆきくんに聞いてくるのを見て

わたしはゆきくんの目を見て頷く


「みほちゃんがいいっていうなら…みくちゃん 片手貸して」

「こう?」


みくさんがゆきくんの前に右手を差し出すと

ゆきくんはわたしの時と同じようにくすり指に指輪をはめていく


「みほちゃんと同じように指輪に念じて

 と言いたいけど…その前にみくちゃんにも

 魔法少女の絵を見せないと」

「絵ですか?」


みくさんがきょとんとしてわたしたちを見る

とりあえず、わたしは変身解除してセーラー服姿に戻り

ゆきくんのウインドウをみくさんと一緒にみることにしました


「ゆきくんの能力ってこんなことも出来るんですね」

「それで魔法少女はこんな感じにいろいろあるんだけど」

「みほさんは桃色主体なんですね」

「かわいいと思って…こういうイメージにしちゃった」

「わたくしは…大人しめにしようと思います」


みくさんがそう言うと瞳を閉じて

祈るような仕草をします

それを見て…やっぱり双子なんだなと感じちゃう


「月灯に照らされて 今 魔法覚醒します」


みくさんがそう呟くと

着ていた服が消え成長していき紺色を主体とした

バトルジャケットを身につけていきます


「わっ、ゆきくん みちゃだめっ

 わたしのときも裸みたでしょ?」

「えっ…えっと…その」


ゆきくんがわたしの問い詰めにしどろもどろになって

キョロキョロしてしまうのを見て


「えっち」


また…ゆきくんの頭をはたいてしまう


「うぅ…すぐ叩く」

「だって…」


わたしたちがそんなやりとりをしているうちに

変身し終えたみくさんが嬉しそうにしている


「わぁ 大人に変身できた ゆきくん どう?」

「うん みほちゃんとは違った感じで落ち着いた服装だよね」

「わたしが落ち着いてないと言いたいの?」

「そ、そ、そんなこと言ってないよ」

「そう? それはともかくみくさんのほうは

 半透明の羽根にしたのね」

「うん みほさんのと違う方がいいかなと想って」


双子でも方向性が一緒というわけじゃないんだね

わたしは元気っ子だけど

みくさんは控え目みたいだし


「みくちゃん あと指輪の機能 いろいろつけてるから」

「どういうことですか?」


ゆきくんがそう言うと首をかしげて聞き返すみくさん

わたしはそこでみくさんに話しかける


「念話 通話 ビデオ通話 ステータス表示などあるよね」

「うん やろうと思えば瞬間移動も出来なくはないかな」

「えっ? そんな機能もあったの?」

「便利だと思うから…」

「確かにそうよね」

「あのぅ…二人だけで会話しないで」


二人だけで会話していると涙目で訴えてくるみくさん


「「わ、ごめんなさい」」

「まず、念話は声を出さないで会話する機能

 会話したい相手を念じつつ会話する」

「うん こんな感じですか?」


みくさんが念話で話しかけてくると

わたしとゆきくんは頷きながら返答する


「うん そんな感じ 次は通話 これは電話と同じ」

「相手を指定して通話を念じればいいの?」

「うん そう」

「やってみますね みほさん」

「うん 少しだけ瞬間移動してみるね ゆきくん 移動出来るのは?」

「イメージ出来る場所ならどこでも出来ると思うよ

 簡単なところだと家とか」

「うん わかった」


わたしは家へ瞬間移動すると

みくさんから通話を受け取る


「聞こえるでしょうか?」

「うん 聞こえてるよ 今度はわたしからビデオ通話するから」

「はい いったん切りますね」


みくさんが通話を切るのをみてからビデオ通話を送る


「どうかな? みえる?」

「はい ちゃんとみえます こんな便利なものがあるなんて…」

「詳しいことは部屋に戻ったら」

「はい」


ビデオ通話を切り瞬間移動をして部屋に戻ってくる

みくさんはすでに変身を解いて和服姿に戻っていた


「便利ですね」

「ゆきくん みくさんに全部話した方いいよね?」

「うん」

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