165話 警護の様子
芽衣視点です
朝食を食べて変身してワンピースに着替えたあと
わたしは店の方にむかい今日のお手伝いをする予定です
接客はもちろんですが…危機感知スキルで
妨害行為を防ぐのが主目的です
下着だけではなく少数でシャツやズボンも
販売する予定になってます
昨日、一昨日と店頭にマネキン人形を飾り
販売告知も事前にしておいたおかげで
興味を持ってくれる、お客さんもいました
買いにきてくれるかどうかは不安です
「芽衣 店のことよりも主目的の方に
集中していていいからね」
「はい」
お母様がわたしにそう言ってくれます
開店時間になり、お父様が店を開きました
客足は普段通りと言ったところです
危機感知にもなにもひっかからないでいるので
一安心して幸正くんに念話を送ることにしました
「こちら 芽衣です 開店しました
今のところ異常なしです」
「めいちゃん 報告ありがとうございます」
「はい」
「さくらです こちらも異常ありません」
「すみれです こちらも同様です」
「かえでです 同じくです」
「ぼたんです こちらも同じくです」
「了解です なにも起きないまま閉店になると
いいですね」
「「「「「はい」」」」」
幸正くんの言葉にわたしたちは返事をする
しばらくすると…女性の下着を買いに来る
お客さんもちらほらと見受けられるようになってきました
店内で待機しているわたしを見ながら
尋ねてくる、お客さんもいます
「あのぉ…店員さんが着ている服は販売されないのでしょうか?」
わたしが着ているワンピースが気になっているようです
「この服…ワンピースでございますが
もう少し生産に時間がかかりまして十分な数が出来次第
販売する予定でございます」
わたしがそう答えると
残念そうにしつつも、期待を込めて
お客さんがわたしに言ってくれます
「販売されましたら…是非買いますので」
「ありがとうございます」
こういう会話も何度かありました
ワンピースもかなり人気になりそうなので
お母様とお父様にタイミングを見計らって話を持っていきます
「お父様 ワンピースも人気高めですので
はやめに販売お願いします」
「あぁ…そうだな 芽衣に話しかけてくる
お客様がチラチラいたのは確認しているから
生産を急がせる予定だ」
「はい」
お父様の元から離れて店内を歩きながら
危機感知もしっかりと気にして過ごします
お昼が過ぎ休憩時間に入ると
アイテムボックスから適当に
お昼ご飯をとりだして食べながら
他の店舗の様子も念話でうかがいます
「芽衣です お昼休みになりましたが
午前中は異常ありませんでした」
「さくらです こちらも問題ありません」
「すみれです 同じくです」
「かえでです こちらも同じくです」
「ぼたんです こちらも同じくです」
「みなさん おつかれさま
ぼくが心配しすぎなのかもしれないですね」
幸正くんが各店舗の報告を聞きながらそう言います
心配しすぎ…で終われば1番です
まだ閉店まで時間ありますし油断は出来ません
「午後も長いですから油断はしません」
「「「「そうですね」」」」
わたしの言葉にすみれさん達も同意してくれてます
「引き続き お願いいたします」
「「「「「はい」」」」」
幸正くんの言葉にわたしたちは返事をします
お昼休みも終わると引き続き
店内警護に集中します
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