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162話 孫の戦闘を目の当たりにして

紺菱呉服店本店の店主…芽衣の祖父視点です

皇女様の提案であれよあれよという間に

ダンジョンにむかうことになってしまった

わしら家族だが皇女様の侍女さんたちが

わしらを抱えているというのも

不思議な感じだった

あっという間にダンジョンに着いていることも

驚きのあまり言葉を失っている状態だが

そんなことは、お構いなしに目の前で繰り広げられていた

幸正様 皇女様 みほさん 孫のめいちゃん

それぞれが5メートルから10メートルもある繭を

切り裂いていき中に入っている

モンスターを氷付けや

とりだしてから魔法だと思われるが

攻撃して始末しながら繭集めをしていた


「みさきさん これ」


長男の嫁が信じられないものを見ているように呟く


「わたしも芽衣が戦ってる姿見るのは生でははじめてなの」

「そ、そうですか…」

「手際がいいというか繭とりするのが慣れている感じに見えますね」

「そうですね」

「そうだな」


ものの数分で繭を数十個

一つ当たりでも相当の糸になるだろうし

わしらに材料を支給されていた量を考えても

目の前の光景を見ると納得するしかなかった


「めいちゃんは双剣使ってるようだけど

 それ以外にもなにか飛ばしているような」


孫をじっくり観察していて

双剣はわかるが、それ以外に自由自在に動かしている

花びらみたいなものがある

そこで、わしらを抱えている侍女さん達が口を開いて

疑問に答えてくれた


「めいちゃんだけでなく全員 ビットと呼ばれる小型のものを

 自由自在に操ってます」

「わたしたちも持っていますし

 ビットに魔法を込めて発動させるのが

 幸正様達の基本的スタイルです」


侍女さん達がそう説明してくれる


「なんというか…普通の人には考えられないことを

 していると感じてしまう」

「「「「はい」」」」


わしの呟きに家族は頷く

しばらくして繭取りも終了すると

再び、自宅に瞬間移動で戻ってくる


「移動手段からして…驚いているのだが

 繭とりも…手際がよくて危なげもなくて

 これが…自分の孫なのかと驚いてしまっている」

「お義父様 それは…わたしも同じです

 芽衣が自分の娘なのか…と感じてしまいます」

「お爺様もお母様も…そう思いになられるのはわかります

 滅茶苦茶ですから わたしたち…」


孫も自覚はしている様子だった

幸正様が滅茶苦茶なのだから、それに付き合っている

孫も疲れているのかもしれない

わしらが放心気味になっているところに

皇女様が話しかけてくる


「ご覧の通りです 今 採取した繭はおいていきますので」

「あ はい 生産に使わせていただきます」

「それから日曜日は侍女の一人がこちらにきますので」

「えっ? なにゆえにですか?」


皇女様の言葉に驚く


「販売を妨害する連中がいるかもしれないからです」

「反月宮…ですか」

「そうです 安全対策として彼女たちを

 各地に配置することにしました」

「侍女さん達も強いと言うことですか」

「わたしたちは未来様たちよりは…まだまだですが」

「それでも、一般の方よりは十分」

「はい 化け物と言われてもおかしくないほど」

「そうですよね わたしたち…」


彼女たちが悟られている感じに言う

これも幸正様に関わったため…なのでしょう


「と、当日はよろしくお願いします」

「はい お客様には危害が加わらないように

 しっかりと警護しますので…」


侍女さんの一人がそう言って

わしらを安心させようとしてくれます


「用事も終わりましたので ぼくたちは…そろそろ」

「あ はい なにもお構いもしなくて申し訳ありません」

「いえいえ 突然訪問した ぼくたちがぼくたちなので

 お気になさらずに

 日曜日 売れるといいですね」

「はい」


こうして未来様達は玄関に行ったあと

目の前から消えて帰って行きました

それを見て、わしらは深いため息を漏らすのじゃった

ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

面白いと思っていただいたら

ブックマークや評価つけていただいたら嬉しい限りです

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