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161話 紺菱呉服店本家

店の奥から初老になりそうな男女と40代ぐらいの男女が

揃ってやってくるとみさきと芽衣の方を見て初老の男性が口を開く


「みさき そして…めいちゃん 久しぶりじゃのう」

「ご無沙汰してます」

「はい お爺様」

「首都からここまで遠かっただろうに…」

「あ いえ 距離的には遠いですが

 今日はここ以外にも3箇所巡って最後にこちらにです」


みさきがそう説明すると

その場にいた男女4人とも困惑そうにすると

芽衣がさらに説明を追加する


「瞬間移動です」

「「「「瞬間移動…」」」」

「それは…みさきさんやめいちゃんが?」


40代の女性がふたりに聞いてくると

ふたりとも首をふり、みさきが説明をする


「今回はそちらの深愛様が各店舗の住所をみて

 瞬間移動してもらいました」

「「「「そ、そうですか」」」」

「こ、ここじゃ、なんなので…奥の部屋に」


顔をひきつりつつも奥の部屋に案内をする

芽衣のじいさん

奥の部屋に着くと落ち着きを取り戻したようで

未来の存在にも気づく


「皇女様もご一緒ですか…お気づきにならず失礼致しました」

「いえいえ 今回はわたくしはおまけですので」

「そ、そうは言われましても」

「わたくしのことは…ともかく

 日曜日の準備はどうですか?」

「はい 十分な数を用意出来ていますので

 販売は問題なく出来そうです」

「それはよかったです

 日曜までに宣伝として人形に下着を履かせて

 店頭に飾ることはどうですか?」

「えっと…そのような人形 私どもには持ち合わせていないのですが」


爺さんが困ったように答える

俺は最後の5体をアイテムボックスから取り出して

そこに並べると未来が説明する


「そのために、わたくしたちが今日各店舗をまわってきたのです

 こちらの人形を」

「あの…そちらの彼 いま 何もない空間から人形出しませんでしたか?」

「はい アイテムボックスという能力です

 わたくしも使うこと可能ですし芽衣さんも同様です」

「えっ?」


爺さんは俺たちを見て顔を青くしてしまっていた


「お爺様 彼のことは?」

「えっと…見覚えはありますが…」

「自己紹介 まだでした すみません 加賀幸正と言います」

「加賀…あ、英雄(えいゆう)

英雄(えいゆう)かどうかは…さておきとして…下着や洋服のことを

 紺菱呉服店に放り投げたのはぼくです

 色々と面倒な事を押しつけてしまって申し訳ありません」

「あ いや 面倒もなにも…材料も支給されてましたし

 銀四郎から資料も貰っていたりもするので

 私どもは作るだけの楽な仕事でした」

「量産にあたって雇用は?」


未来が爺さんに尋ねる


「はい 人手不足になりましたから

 雇用拡大はかなりしています

 材料も皇室から支給されていましたけど

 虹糸や絹糸はどこからでしょうか?」


爺さん達が首をかしげて未来に聞いてくると

未来が俺たちを見ながら説明する


「わたくし 幸正くん みほさん 芽衣さんの4人で

 ダンジョン54階層で集めてきているのです」

「そ、それは…本当なのですか?

 みさきさん」


信じられないように爺さん達はみさきにも問いかけていた


「信じられないと思うのも無理もないですし

 実際、わたしもみたことありません」

「「「「はぁ…」」」」


こんな子ども4人でどうやって?と

思われている様子だったのをみて

未来がしびれを切らしたように提案する


「幸正くん ここにいる全員で54階層へ移動しませんか?」

「えっ? 皇女様 なにを」


爺さんが慌てるように口を開く


「信じられないのも無理もありませんし

 実際に見てくれるのが手っ取り早いことだと思いますので」

「そうだね すみれさん達はそこの4人を抱えてガードを」

「「「「かしこまりました」」」」


俺の指示に侍女4人がそれぞれ4人を後ろから抱える


「ミアさんはみさきさんを」

「はい みさきいいですか?」

「あ…はい」


準備出来たところで

俺 美穂 未来 芽衣は簡易更衣室をとりだして

変身をすると侍女4人にふれながら

54階層へ瞬間移動する ミアさんも同様に移動して

ギガントシルクワームの繭がある場所の上空まで移動するのだった

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