157話 明智のじいさんとの会話
今回はいつもよりも短いです
俺たちは明智家の玄関にやってきて呼び鈴を鳴らすと
中から英雄が顔を出す
「幸正くん 昨日はごちそうさま」
「いえいえ ちょっといいです?」
「はい」
英雄に案内されて作業部屋に行くと
じいさんが俺の顔を見て口を開く
「カップラーメンうまかったぞ あんなものを
魔法なしで作れるなんて…」
「数個おいていったと思いますけど」
「研究材料にさせて貰ったわ」
「作れますか?」
「それはまだわからん」
じいさんとの会話を聞いていた優美達は
ジト目になって俺を見ながら
「幸正くん カップラーメンもこちらでも作らせるつもり?」
「このおじいちゃんが発明家なんです?」
「うん カップラーメンに関しては…ぼくが言ったわけじゃないですよね」
「そうじゃな 昨日貰って…面白そうだから研究しようとしたまでじゃ」
「「なるほど」」
俺は英雄に今日狩った金属をわたす
「今回は少なめなんですね」
「30分程度しかしてないですし 今日」
「そうなんですか…それで…そちらのお二人は?」
英雄が由美達を見て尋ねてくると二人とも自己紹介をする
「日本の方でしたか…」
「「よろしくお願いします」」
「こ、こちらこそです」
英雄は赤くなりながら言う
「おねえちゃん達 携帯持ってるよね」
「「うん」」
二人はアイテムボックスから携帯電話を取り出す
かなり薄くなっているようだった
「はい これ」
「ぼくの記憶よりも薄くなってる」
「幸正くんが前世でいた時って実際に使っていたのは
どれくらい前の話?」
「2030年より前の話になりそう」
「20年以上昔じゃない」
由美に突っ込まれて…確かにそうだったと思ってしまう
「娘さん これが電話なのか?」
「はい さすがにこちらの世界に電波は届いてませんけど
こうやって画面を指で操作しながら使うんです」
「パソコンのその先にあるのは…こういうものか
まだまだ先が長いな」
「そうだね じっちゃん 頑張らないと」
「じゃな」
英雄とじいさんは携帯電話を見ながら決意を新たにしてくれていた
「わたすものもわたしたので…そろそろ帰ります」
「はい 冷蔵庫はできるだけ早く実用化させますので」
「おそらく 12月には限定販売が出来るくらいは
生産されていると思う」
「1ヶ月先ですね ありがとうございます」
「お礼はわしらの方じゃ…色々とサンプルをありがとうじゃ」
「それでは…またきます」
俺たちは英雄のところから帰ると
父親達もコンビニから帰ってきていたようだった
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