153話 カップラーメン
翌日 学校終わると俺と美穂は一緒に帰宅する
「「ただいま」」
「幸正 みほちゃん おかえり お昼どうする?」
母親が俺たちを見て聞いてくる
俺たちが帰ってきたのを見て
ミアさんや絵美さん達も家にやってきたようだ
「ぼくはカップラーメンでいいかな」
「わたしも気になっていて食べてみたい」
俺たちがそう答えると
「わたしも気になっていたから食べてみようかしら」
母親も賛同する
全員でカップラーメンを食べることに決まり
父親と宗人もどんなものなのか興味津々の様子だった
「ぼくが買ってきたのはシーフード」
「わたしは味噌を買ってきてるから2種類になるけど
お母さん達 どっち選ぶ?」
美穂が尋ねると母親達はパッケージを眺めながら
数秒間悩んだ後で
「まず、わたしは味噌を選ぶね」
母親が言いながら味噌をとる
「俺はシーフードにするかな」
父親はシーフードの方を選択したようだった
「わたしもシーフードで」
「俺は味噌を」
絵美と宗人も決まったようで残りはミアさんなのだが
「わたしは…味噌にしようかしら」
味噌を選んだようだ
それぞれ選んでいるうちにおれと美穂は
やかんに水を水魔法で入れていき火魔法で熱湯にする
「ゆきくん お湯を魔法で沸かすこととか
当たり前になっちゃってるね」
「楽だからね」
「うん」
お湯が沸いたのを見て俺はカップラーメンに
お湯を注いでいき蓋を閉じると
上におわんでもおいて蓋が開かないようにする
「こんな感じでお湯を入れて3分間待ってください」
「「あぁ」」
「「「うん」」」
それぞれカップラーメンにお湯を注いで3分間待つ
…
……
………
待つこと3分 カップラーメンの蓋を開けて
箸でかき混ぜてから、みんなに見せる
「すごいねぇ お湯だけ入れて待つだけで出来るなんて…」
「ほんとだわ これが魔法がない世界の食べものだなんて」
「「信じられん」」
それぞれ感想を口にしていた
「みんなの方もそろそろいい頃だから」
「「「うん」」」
「「そうだな」」
それぞれ蓋を開けて確認して食べ始める
一口食べて美穂が涙目になっていた
「辛い…」
「あ 味噌は辛味噌ぽかったか
みほちゃん シーフードと交換する?」
「うん」
美穂に自分のシーフードをわたして
美穂から味噌を受け取る
「シーフードはあっさりしてるのね」
「味噌は確かに辛いね」
「美穂にはちょっと早かったか この辛さ」
母親と宗人も味噌を食べながら感想を言う
「それにしても、そばやうどんとは異なる麺なんだな」
父親が麺を見てそう呟く
「うん そばもうどんもカップ麺にあるから
おねえちゃんに頼む?」
「由美ちゃんか…今度は俺も向こうに行ってみたいな」
父親がそう言う
「あなた 簡単な買いものなら行きます?」
「そうだな 幸正 簡単な買いものするための場所は?」
「おねえちゃんがバイトしているコンビニとかかな」
「なるほど どんなの売ってるんだ?」
「コンビニは何でも売ってるから
食べものから日用品から…」
「幸正 わたしたち行ってくるけど欲しいものある?」
母親が聞いてくる
「どこのコンビニ行くかわからないけど
お母さん達だけで平気? ミアさんついていった方がよくない?」
「そうですね わたしついて行きます コンビニの場所とか
検索するし」
「「「「深愛様 ありがとうございます」」」」
「ミアさん ファ○マならファ○○キ」
「チキンですね わかりました 美穂は?」
「わたしは…あまいもの」
「わかりました アイスクリーム辺り買ってきますね」
「ありがとうございます」
俺たちが食べ終えてしばらく経った頃に
芽衣や未来がやってきた
「みくちゃん 侍女さん達は?」
「今日は別行動するって…カレーを昨日お爺様達に食べさせたから」
「香辛料 色々探すためなのね」
「うん それで3時半までどこで狩る予定?」
未来が俺に聞いてくると俺は考えた後で提案する
「30分おきに階層移動は?」
「牛肉 魚 鶏肉 糸?」
俺の言葉に芽衣がそう聞いてくる
「うん そんな感じで おねえちゃんたちとは60階層で」
「「「なるほど」」」
「由美さん さちこさんにはゴールドゴーレムをメインと言うことですね」
未来が俺の意図するところを口にしていると
美穂と芽衣も納得といった様子だった
「ミアさんは…お母さん達に付き添いでコンビニに」
「「買いもの?」」
「お父さんが行きたいと言うことだったので」
「「なるほど」」
未来と芽衣が父親達の方を見て
「気を付けて行ってきてください」といい
「ぼくたちもダンジョンにむかいますので
お母さん達も気をつけてね」
「「「「わかった」」」」
「悠 美幸達はわたしが守るから心配ないですよ」
「うん 変な外人に絡まれたら潰してください」
「そう言うのはしません わたし干渉しないので」
ミアさんがちょっと怒るように俺に言う
「そうですね それでは行ってきます」
俺たちはダンジョンに瞬間移動するのだった
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