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140話 ハンバーガー

俺たちは仙台に移動すると

俺はミアさんに頼んで宝石店を探して貰った


「ミアさん ありがと」


宝石店の裏側に瞬間移動して降りて

店に入っていく

店員さんが「いらっしゃいませ」と挨拶してくると

ゆかり様と母親が店員さんに話しかける


「金を換金したくて…来たのですが可能ですか?」

「はい 可能ですが身分証などが必要になります」

「この子が換金するのはダメですか?」

「保護者が代理で…となります」

「なるほど 少し待ってください」

「はい」


ゆかり様達が店員から離れて

俺たちに相談する


「由美さんに換金は難しいみたいですね」

「そうなると…お母さん おねえちゃんの母親として出来ない?」

「由美さん それで可能?」

「はい わたしは問題ないです」


方針を決めてからもう一度店員に母親達が話しかけていき

ミアさんが金の塊を1.2キロ分用意する


「こちらが金なのですが…可能ですか?」


ミアさんが店員の前に金を置いていく

それを見て店員が青くなり慌てて


「お客様 奥の部屋にお越し下さい」


奥の部屋に案内していく

俺たち子どもはすみれさん達と店の隅で待機することにして

30分ぐらい待たされた

母親とゆかり様、ミアさん、由美が奥の部屋から出てきて

疲れた様子だったが換金自体はうまく行ったみたいだった


「おまたせ」


母親がそう言ってくると

俺たちは「おつかれさま」といい

俺は由美に


「おねえちゃんもめんどくさいことにありがとう」

「ううん」

「それで おねえちゃん 170グラム分 受け取ってくれない?」

「えっ? 200万も? 受け取れないよ」

「いいから…金はかなり持っていたりするから」

「困るなぁ どうしよう」


そこに母親達が


「受け取っておいてくれない?」

「迷惑料で受け取っておいた方が良いわよ この子

 これからも色々やらかすから」


こんなことを俺を見ていう


「ゆかり様 ひどい」

「なにがです? やらかしているのはあなたですよね?」

「はい…」


換金が一段落して

店員から札束が入ったスーツケースを受け取り

一度人気のない場所に瞬間移動をして

お金をわけていく

その前に俺は由美に指輪をわたす


「おねえちゃん これ」

「指輪?」

「ダメージ無効と状態異常無効、アイテムボックス

 その他いろいろ組み込まれているから

 お金とか大事なものをアイテムボックスにしまっておくのが無難かと」

「便利なものあるんだね チート能力者だね さすが」

「あはは」


1.2キロ分のお金を

加賀、樹、ミアさん、紺菱、月宮、侍女4人、椛沢と分配していく

各200万ずつわけていき端数は月宮管理にする


「すみれさんたちは4人で200万わけて50万ずつ」

「「「「はい」」」」

「準備完了かな 色々と時間かかっちゃったけど

 お昼ご飯から?」


俺がそう言うと

ゆかり様が時計を見る


「2時前だね 換金にも時間かかったわけで仕方ないですね」

「はい どうします?」

「そうね 未来 美穂 芽衣はなに食べたい?」


ゆかり様が美穂達に問いかける


「そうだね 食べたいものは色々あるから悩むけど」

「そうですねぇ 時間も時間ですし…」

「簡単なものかなぁ」


それぞれそう答える

俺はそれを聞いて由美に相談する


「簡単なものとなるとハンバーガー辺りよね おねえちゃん」

「そうだね マ○クかモ○かな どっちがいい?」

「ぼくは前世の記憶だとどっちも好きだったかな テリヤキバーガー」

「そっかぁ みほちゃん達 どっち行きたい?」


美穂達はそれを受けて3人ともお互いに顔を見合わせて

考え込んだ後


「「「モ○」」」


と…選択を決めたみたいだ

俺はミアさんに仙台市内にあるモ○の場所を

検索して貰うと

その近くに瞬間移動してみんなで店内に入る

俺と由美、ミアさんを除いて

はじめて見る店内にみんな驚いているようだった

俺たちはカウンターに進むと

店員さんが元気に「いらっしゃいませ」と挨拶をする

母親と絵美、ゆかり様、みさきが

俺たちに「どれ食べたい?」と聞いてくると

俺は最初に答える


「昼割セット テリヤキバーガーでいいかな」


俺はテリヤキバーガーを指さしながら答える

美穂たちはというと…迷い続けているようだった

そこで由美が美穂達にアドバイスを言う


「3人 3種類別々に頼んで3等分するとかでもいいんじゃない?」

「「「あ…」」」


由美の提案通り3人別々に選ぶことにしたようだった

母親達も迷っているようだったが

母親は野菜バーガー、絵美とゆかり様がチキンバーガーを選択したようだった

美穂達は…とびきりチーズとテリヤキ、チキンを選択したようだった

他、母親達はお土産として一通り1つずつ注文していたようだ

ミアさんは早くにとびきりチーズを選んでいたようだ

侍女さん4人も…それぞれ食べたいものを選んだみたいだった

ふと由美を見て注文してないのを見て聞く


「おねえちゃんは?」

「わたしもテリヤキにしたよ」


しばらく待って会計や商品の受け渡しを終えて席に着く

俺はナイフを作り出して芽衣に渡す


「めいちゃん 3分割するために はい これ」

「あ ありがとう」


芽衣はナイフを受け取りハンバーガーを3分割していく

それぞれ…ハンバーガーを見つめて

色々感想を語り合っている中

俺はテリヤキバーガーを食べ始めていく


「はぁ…ハンバーガーもいつ以来だろう」

「また 幸正 あなた そんなこと言っている」


母親が呆れるように俺に言う


「だってさぁ 施設に入ってて出歩けなくなって

 食形態も普通の形態じゃなくなって…生かされているだけの

 20年近くだったんだよ?」


俺がそう言うと

由美がそんな俺を見てなんとも言えない顔をする


「ねぇ 悠おじいちゃん…会いに行ったりしなくてごめんね」

「あ ううん おねえちゃんのおじいちゃんじゃなかったし

 結局、ぼくは世代から見ると他人だと思うから」

「それでも…寂しかったんじゃないの?」

「それは うん 恋愛とかもできなかったし

 えっちだって未経験だったから」

「もう…そんなことまで言わなくてもいいから」


由美が笑いながら言う


「そういえば 家はどこ?」

「わたし? おじいちゃんの家にまだいるよ?

 家を売却しようか迷っていたけど

 そのままの方が都合いいよね 幸正くん達にとって?」


由美は含みある言葉を言う

確かに俺たちにとってはその方が都合は良さそうだ


「家の中にゲートをつけておけば…

 おねえちゃんも食費とかうくよね」

「あー…わたしがご飯の時にそっちの世界に行けばいいよね」

「うん そう 日本円はおねえちゃんの口座に

 いれてくれればいいよね ぼくたち国籍も戸籍もないから」

「たしかに…そうよね 異世界人だもんねぇ

 色々と難しいよね 口座とか」

「お母さん それでいい?」

「いいわよ それにしても…ハンバーガーおいしいよね」

「「「「「「「「「うんうん」」」」」」」」」

「どれもおいしいけど…とびきりチーズはとくにおいしい」


美穂がそう言いながら幸せそうに食べていた

食べ終えて店から出て行き母親が口を開く


「さて、買いものだね」

「お土産にお酒類だね」


絵美がメモを見ながら言うと

由美が母親達に聞いてくる


「何々買いたいのです?」

「えっと…ビールとウイスキー あとは野菜の種とか

 果物、野菜かなぁ」


母親がそう答えると

絵美も同じくと頷く、みさきはビールとウイスキーだけのようだ

ゆかり様も同様だった

美穂達はケーキ類 侍女さん達もケーキ類などが気になっているみたいだった


「幸正くん 仙台の百貨店にする?

 瞬間移動なら東京にも行けるんでしょ?」

「場所さえわかればいけると思う

 ミアさん 任せてもいい?」

「はい どこから先です?」


俺たちは東京周辺に瞬間移動して

買いものを始めるのだった


ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

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