137話 日本とのゲート設置
学校が終わると俺たちは即、人気のないところから
瞬間移動をして帰宅する
「ただいま」
「おかえり 幸正」
「着替えてくる」
「日本も10月下旬だと肌寒くなってるよね?」
「うん 上になにか着ていた方がいいと思う」
「わたしはブラウスにカーディガン ジーンズで行くけど
ゆかり様はどうするんだろう」
「着物着ているんだろうか? わからない
とりあえず着替えてくる」
俺は部屋に戻り制服を脱いで
ポロシャツにトレーナー、下はジャージをはいて
客間に戻ってくると
母親がおにぎりを1つ用意して俺に手渡す
「ありがと いただきます」
素早く食べてコップに水を入れて氷を入れて飲む
「いつも思うんだけど…水魔法と氷魔法を
こんな感じに飲むために使っているのは不思議だわ」
母親が俺を見ながら呟いていた
しばらくすると美穂と絵美とミアさんがやってきて
ミアさんはいつも通りのスーツ姿
美穂はワンピース、絵美は母親と同じ格好だった
「みほちゃん おばさんも…はい、カーディガン」
「「ありがと」」
次にやってきたのが芽衣とみさき
芽衣は美穂同様ワンピース姿でみさきは母親と同じだった
「めいちゃん達も…これ 上着」
「「ありがとう」」
未来達を待っている間に
俺はゲートを作っておくことにした
「悠 日本のどこに開くつもり?」
「うん 人気のない山の近くかなぁ…
さすがに都会の街中で異世界ゲート開くと
人の目が多すぎるだろうし」
「そうですねぇ」
「とりあえず、ぼくが前世に住んでいた東北の方を選ぶけど
それでいい?」
「問題ないと思いますよ」
「ゆきくん 東北というと…月宮の場合でも
ここから東北の方の街になるのかな」
美穂がそう聞いてくると
ミアさんが地図を開いて美穂達に見せる
「首都も日本と同じ位置にあるから
そうですね 悠 宮城に行くんでしょ?」
「うん そのつもり 宮城の丸森かなぁ 山が多い場所だと」
「さすがに仙台の真ん中はまずいでしょうからね」
「仙台なら…秋保の山奥でもよさそうかなぁ
そっちにしよう ミアさん日本の現在の秋保の写真とか表示してくれる?」
「はい」
ミアさんはウインドウに秋保を上空から撮影したような感じで
表示していき人がいない場所をピックアップしてくれた
「大滝の辺りも人がいないようだよね」
「そうですね」
「とりあえず、秋保大滝の近くでゲートを作るね」
俺はミアさんが表示してくれた写真を元に
ゲート位置を設定していき集中していき世界間ゲートを作成する
「これでよし うまく行ってるかどうか 1度通ってみるね」
俺はゲートの扉を開いて通っていき
目の前かブラックアウトして数秒後に
紅葉がきれいに染まっている山の中で大滝がみえる風景が
目の前に広まっていた
「うん うまくいった」
確認したのでゲートを再びくぐり家に戻る
「うまく行ったと思う 目の前に滝がみえていたから」
「「「よかった…」」」
母親達が安堵の表情を浮かべながら呟いていると
未来達6人もやってきた
「おまたせしました」
「遅くなりました」
未来とゆかり様が俺たちにそう言ってくるのを
相づちしたあと
それぞれに上着をわたしていく
「すみれさん達は私服にしたのね」
「「「「はい」」」」
各自出かける準備が整ったのを確認すると
ゲートの扉を開いてくぐっていくのだった
やっと世界間転移も使う話に