126話 プリンと日本への色々
日本に行く会話が一段落して時間を確認すると
4時をまわっていた
それを見た美穂達が冷蔵庫の方に目をやりながら
「そろそろ冷えてる頃だよね?」
「そんなに冷たくなかったら氷魔法使うことも考えます」
美穂と未来がそんなことを呟く
他の面々もプリンがどうなっているのか気になって
仕方ない感じだった
「じゃあ、食べましょ」
母親がそう言いながら冷蔵庫をあけて
プリンを人数分とりだしてくる
「誰か 生クリームも持って来てプリンの上に載せるのもありだから」
俺はそう言うと絵美が生クリームもとりだしてくる
各自にプリンのカップを母親が配ると
その上から絵美が生クリームをスプーンで載せていく
ついでにと言う感じに俺は蜂蜜の壺もとりだして
その上から蜂蜜もかけていく
「ゆきくん 意外と甘いもの好きなのね」
俺の行動に美穂が俺を見ながら言う
「蜂蜜かけたい人はかけて いっぱいあるし…」
「うん もらう」
「わたくしも」
「わたしも」
「「「「わたしたちも」」」」
それを見た母親と絵美は笑いながら
「「みんな あまいものすきだね」
「そうみたいね」
と…呟く
俺は念のためにカップを氷魔法で冷やす
それをみた美穂がジト目して
「ゆきくん 氷魔法使っちゃうんだ…」
「冷えているかどうかわからないから一応」
「わたしたちもしようっと…」
美穂も自分のカップを冷やしたあと
芽衣達に聞いている
「めいさん達はどうする?」
「お願い出来ます?」
「うん」
美穂は芽衣のカップも冷やす
さくらも自分のカップの他に3人のカップを冷やしていき
未来も自分のカップを冷やしていた
「お母さん達は?」
「「お願い出来る?」」
俺は母親と絵美とミアさんのカップを冷やしていく
「準備も出来たみたいだし…食べ始めましょうか?」
母親がそういうと各自「いただきます」を言ってから食べ始める
「「「「「「「「んんぅぅぅぅぅぅっ」」」」」」」」
女性陣がプリンを口に入れて
幸せそうな顔をしつつ唸っている
「おいしい おいしいよ これ」
そのあと美穂がそう呟く
未来も芽衣も
「ほんとですね おいしいです 生クリームに蜂蜜もそうですが
プリンの滑らかさもすごいです 冷たいし
はぁ…冷蔵庫が一般的になれば国民みんな
こういう美味しいもの食べれますよね」
「はい わたしたちだけ…こんな風に色々食べているのって
ずるく感じてしまいます わたしはごく普通の平民なのに…」
そんなことを言いながら食べていた
すみれさん達も4人とも幸せそうに食べていて
「ぼたんちゃん 作り方は覚えた?」
「うん 覚えた さくらちゃんは?」
「わたしもプリンは覚えた こんなにおいしいなんて
しかも生クリームが甘いよね」
「うんうん」
ぼたんとさくらがお互いに会話している
かえではプリンを食べながら何かを考えているような感じだった
気になったのでかえでに話しかけてみると
俺の方に目を向けて話を始める
「幸正様 プリンだけでもこんなにおいしいのに
他にもおいしいお菓子あるんですよね?」
「うん プリンとアイス 果物や生クリーム チョコレート
色々載せたプリン アラモードとか
パフェもあるし…ケーキも色々あるし クレープも」
俺は頭に浮かんだデザート類を口にすると
かえではウインドウを開いて検索してみていた
「ほんとに色々あるのですね 月曜日
出来たらデザート買いにいきたいのですが?」
かえでが遠慮しながら俺に言ってくると
俺は頷きながら
「構いません ケーキ屋さんに寄ることにします
あと…めいちゃんは服屋さんかなぁ」
「ありがとうございます
それと服屋さん そうですね めいちゃんには
参考になりますよね」
「服屋さんの娘だし…色々みたいと思うから…めいちゃんも」
俺は芽衣を見て…そう答える
俺の視線に気がついて芽衣が近づいてきて
俺の顔を見ながら小さく俺に聞く
「わたしのこと?」
「服屋さんにもいかないとって」
「日本の服屋さんかぁ いろんな服みてみたいのは確かにあるかも」
芽衣がキラキラしながらそう言う
「ブランド店は高いものだから除外でいいよね?」
「ブランド?」
「銘柄と言った方がいいのかな
この人がデザインした服とか…この店がデザインした服とか
そんな感じで…そう言うのは金額も高くて
1着に何万円もするし 服だけじゃなくてバッグとかもそう
ぼくからしたら…そんなもん買う必要性ある?と言う感じなんだけど」
「そんなものもあるのね 確かにこっちでも高級素材の服とかもあるし
未来様達へは…そういう高給素材の服がほとんどですよ?」
「なるほどね それで…考えているのは
日本全国で展開しているチェーン店で
し○○らと言う店にしようかなって」
俺はウインドウを開いて
その店を表示させる
「価格も安いのね?」
「うん」
かえでもウインドウをのぞき込んでくると
「安いものだと…わたしたちもかえそうな感じ?」
「そうですね どうしようか」
俺は母親に声をかける
「お母さん 服とかみるのは時間かかるよね?」
「そうよね 買いもの自体 時間かかりそうだもの
色々あるから目移りしちゃうし」
母親がそう答える
「うーん 来週1週間 毎日日本に出かける?
どうせ瞬間移動だし…」
俺がそう提案すると
みんなが嬉しそうに賛同する
「月曜日は日本円に換金とコンビニとケーキ屋さん当たり?
火曜日はめいっぱい服屋さんかな
そうなると1キロぐらい換金しておく方がいいのかな」
俺が悩みながら言うと母親達が
「1200万も持っていても使い切らないだろうけど
足りなくなるよりはいいかも」
「そうね ただ、高い買いものは避けるようにしないとね」
「えぇ…」
そんな会話をしている
美穂達はというと
「わたしはまだ服に興味ないし…」
「買いものよりもどんな服があるのか楽しみですね わたくしは」
「はい 一般人向けのお店みたいだから
わたしは色々参考にしたいです」
すみれさん達も
「店のサイトを確認してみたけど
すごいよね いろんな服あるね」
「はい いろいろあるよね わたしたちも休日に着る
洋服とか何着か買いません?」
「あー かえでさん それいいかも」
「うん それに今変身しているけどブラをつけているわけだもんね
変身してないときにもブラとかあるほうがいいし」
「そうね かたち崩れも防げるみたいだから
やっぱり毎日つけていたほうがいいよね」
「「うん」」
こんな感じで語っていた
プリンも食べ終えると満足した様子のみんなだが
アイスの方も気になるのは確か
「アイスの方はまだまだ時間かかるけど
とりあえず、かき混ぜて…各自持ち帰るために
自分の冷凍庫にうつして」
俺がそう言うと
「あ、いけない」という感じで
絵美 未来 芽衣 すみれさん達4人が冷凍庫からアイスをとりだして
かき混ぜたあと自分の冷凍庫に仕舞い込む
他にもプリンや生クリームやバターもそれぞれ分配していく
「これでよし」
絵美がそう呟く
すみれさんが未来に時間を見て伺う
「未来様 そろそろ?」
「はい そうですね それでは わたくしたちはそろそろ」
「うん おねえちゃん またあした プリンうまく出来てよかったよね」
「はい 家に戻ったらプリンとアイス お爺様達にも試食して貰わなきゃ」
「未来様 またあした」
「芽衣さんもお疲れ様」
「はい」
「みほちゃん みくちゃん めいちゃん おつかれさま」
「「うん」」
「はい あ 幸正くん 明日ね」
「うん」
それぞれ帰宅していくのをみてから
俺はミアさんを呼び止める
「あ ミアさん いい?」
「どうしたの?」
ミアさんが俺の方に戻ってきて返事をする
「日本って時間軸は?」
「そうね 悠が亡くなってから7年経ってるみたいですね」
「それって こっちの時間と同じく流れてる?」
「はい そうなりますね 205x年になりますね 向こうは」
「なるほど…わかりました ありがとう
…戦争起きてなければいいのですが」
俺は少しトーンを下げつつ言うと
ミアさんが少し遠くを見るようにしつつ
なにかを見たあと
「まだ大丈夫みたいですね」
「そうなんですね よかった ぶち切れて潰しにかかりそうでしたし」
「それはダメですよ? 悠は異世界人なのだから
日本に干渉しすぎたらダメですよ?」
ミアさんが少し真剣な顔になり
諭すように俺に言う
「わかりました 我慢します」
「それから 日本に行くなら吉○屋もお願いしますね?」
ニコッと笑いながらミアさんが言う
「はい 牛丼 ほかにもうなぎも食べたいしカレーもそうですね
あとはハンバーガーも…テリヤキバーガーも買いたいし」
「悠も色々食べたいものありますね」
「はい」
そんな会話をしたあと
ミアさんは帰宅していくのだった
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