１２５話 日本円に換金すること
５２階層から家に戻ると俺は母親と絵美に
高機能キッチンセットをアイテムボックス経由でわたす
「幸正 これ？」
「コンロとオーブンと…電子レンジの３機能のものです
レンジは…まだまだ この国だと実用化は遠そうだけど
料理するときに必要だと思うので」
「ありがと 活用するわね」
「わたしの方もありがと レンジが使えるなら手抜き料理も作れそうだわ」
「そういえば…そうだわ 時間あるときに動画サイト
眺めていて暇つぶしにしているけど
料理の動画見ていてレンジを使うものとか色々あったものね」
「えぇ…」
母親と絵美の会話にぼたん達も気になるらしくて
「レンジで手抜き料理？」
「どんなものなんだろう？ ぼたんちゃん
あとでネット検索試してみながら色々見てみましょ」
「うん さくらちゃん」
俺はさくらとすみれをみて
「すみれさんとさくらさんは…キッチンセットどうします？」
「えっ？ あ…わたしですか？」
問いかけてくると思ってなかったみたいで
驚いて自分をさしながら言うすみれ
「はい」
「わたしは料理あまり…なのですが？」
「あると便利だと思うから…」
「確かに便利そうだなと感じました」
俺はもう２セット作り出して
すみれとさくらにもわたす
「「ありがとうございます」」
「さくらさんは得意な方みたいだからあった方がいいですよね」
「はい 助かります」
すみれとさくらにわたしたあと
再び母親に声をかける
「お母さん 月曜の午後 空いてる？」
「今のところ なにもないわよ なにかあるの？」
母親が首をかしげながら聞き返してくる
「そろそろ 金を日本円に換金しておこうと思って」
「そういえば…ゴールドゴーレム倒していたんだったね」
「それで大人の人がいないと…日本じゃ無理だろうし
身分証明書も必要だろうし
身分に関しては…みほちゃんかめいちゃんに
闇魔法で催眠かけてもらうしかなさそうかなぁ
さすがに戸籍を日本で作るのは色々と…難しそう」
「こっちの世界の人間が向こうの世界でと言うのも
ややこしくなるものね」
「うん で、みほちゃん めいちゃんもついてくるよね？」
「うん」
「はい」
二人ともうなずき返答する
俺は未来の方にも確認するために話かける
「みくちゃん ゆかり様にも確認お願い」
「はい お母様だけでよろしいですよね？
日本円に換金して少しだけ買いものして戻ってくるんでしょ？」
「うん 日本円に変えたら買いものして帰宅だから
観光はまた今度で」
「それでしたら…お母様と侍女…護衛はいらないと思いますし
侍女の方々はすみれさんたちで
４人とわたしたちいたら…まず危険なんてないでしょうし？」
「そうだね あ ミアさん 金って純度はどれくらいなの？」
ミアさんに確認する
するとミアさんはアイテムボックスを確認していき鑑定を行う
「２４金ですね 高純度になっているみたいだから
そのまま売って問題ないと思います」
「ありがと あと １００グラム単位で１０個作って貰える？」
「さすがに これ全部を売るのはまずいものね
１キロでも１２００万になりますね 相場を見ると」
「そんなに換金しても…ですし
加賀 樹 月宮 紺菱と侍女さん４人 あわせて５００グラムあれば
６００万でも十分だと思うけど お母さん達どう？」
俺は辺りを見回しながら確認する
「わたしは１２０万でも大金だと思うわよ」
「美幸さんと同意見だわ 日本で買いものと言っても
食べものとかになるでしょ？」
「そうよね お父さん達にお土産にお酒込みでも
そんなに使わないでしょうし？」
「えぇ…」
母親と絵美がそんな会話をする
美穂たちは…というと首をかしげながら
「日本円の価値と買いものにどれくらい使うか
いってみないとわからないものね」
「ですね」
「はい 買いものと言っても最初だし…食べもの類からですね」
３人とも行ってみなきゃわからないという感じだった
すみれさん達の方は…というと
「わたしたちはお供出来るだけでも十分かなぁ」
「そうですね でも、デザート類は色々買いたいかも」
「そうですよね どんな美味しいものあるのか気になりますよね」
「うんうん」
俺は…とりあえず、みんなに一つだけ言っておくことにした
「換金１２０万分ずつにするとしても
買いものするときは財布に入れるのは３万までにしておくとか
そんな感じにした方が無駄遣いしないですむと思うから」
「「「「「「「「「「なるほど」」」」」」」」」」
大金が手元にあると使いたくなるのが
人間というものだし…上限はしっかりと決めておく方がいいと思う
「そう言うことで月曜日は日本
スライムゾーンは休みと言うことで」
俺がそう提案すると
みんな頷いて肯定してくれた
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