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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
ダンジョン攻略 50階層から61階層まで
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109話 明智家で色々

60階層の階段の傍で集まった後

ミアさんが61階層へ降りる階段へのルートを表示する


「南西の奧みたいですね」

「ミアさん ありがとう」

「いえいえ」

「「「じゃあ、いきましょ」」」

「うん」


美穂達のかけ声に頷いてから

5人で61階層へめざす

途中に見掛けるゴーレム類は核を破壊して

金属の山に戻すと

その都度 ミアさんが回収していく

程なくして61階層へ降りる階段に辿り着くと

目の前に紺色の金属ゴーレムが一体

階段の前に陣取っていた

俺たちは一応鑑定をしてみた


「「「「アダマン」」」」

「アダマンタイトかぁ」

「意外と早い階層でとれるものだったのね」

「みたいですね 硬そうですが…」

「はい 弱点看破 頭のてっぺんの中です アダマンゴーレムは」


芽衣が核のありかを言うと

美穂が弓を構えて上空に魔力矢を放して

アダマンゴーレムの核に矢を当てて破壊する

毎度のようにゴーレムはかたちを崩していき

アダマンタイトの金属の山になると

ミアさんが回収する


「何の緊張感もないわね」

「そうだよね わたしの一撃だし」

「弱点看破スキルも反則スキルだよね わたしたちにとって」

「「「うん」」」


未来 美穂 芽衣がそんな会話をしてしまうのだった

ミアさんが回収し終えると

俺たちは61階層へ降りていき


「ラバーだけかな」

「他のスライムは用ないよね」

「そうですね」

「ラバースライムだけやりますね」


4人で方針を確認してそれぞれ散らばっていく

ラバースライムの位置は

ミアさんに索敵してもらい

それをそれぞれのウインドウマップに転送して貰って

該当スライムだけを黙々と狩り続けて3時過ぎになると

未来が念話を全員に送ってくる


「そろそろ時間です このまま明智家の家の近くに移動します」

「はい 明智家の玄関で合流ね」

「わかった」

「「はい」」


各自、未来に返事をして切りのいいところで

ラバースライム狩りと回収を終わらせると

瞬間移動で英雄の家の人気の少ない場所へ瞬間移動して

玄関にむかう

美穂 未来 芽衣 ミアさんと順次戻ってきて玄関で合流する

全員揃ってから未来が呼び鈴を鳴らすと

中から明智の爺さんが顔を出す


「英雄はまだ戻ってないのだが

 未来様 いらっしゃいませ」

「おじゃまします わたくしたちの方が早かったみたいですね」

「「「「おじゃまします」」」」


挨拶をしてから明智の爺さんのあとをついて行き

作業場に入る

中に入ると俺はまず爺さんに話しかける


「カラーテレビの方はどうです?」

「はい 白黒テレビはすでに実用化出来ていたので

 カラーテレビの解析も思いのほかうまく出来まして

 実用化の目処は立っております」

「よかったです あ テレビだけカラーにしても意味ないので

 カメラ側のカラー化はどうなのです?」

「それも色々いただいた資料等をみて順調に開発出来てます

 販売まではもう少しかかります」

「そうですか お疲れ様です」

「いえいえ いただいた機材等 色々楽しいですし

 魔法が存在してない世界なのにこれほどまで高度な機械が

 発展しているというのも興味深いです」

「この国では魔法もありますから術式を使えるようになれば

 電化製品と言うよりも魔導電化製品が色々発達すると

 ぼくは思ってます」

「そうですね 術式を金属に組み込み

 科学だけでなく魔法で補える箇所は魔法というのもいいと思います」


俺と爺さんの会話に飽きてきたのか美穂が


「ゆきくん まだ話すの?」

「あ ごめん つい」

「お嬢様方には面白くない話で申し訳ございません」


爺さんも美穂に頭を下げながら言う


「ううん 頭を上げてください」


美穂は手を振りながらそう言う

それを見て未来が話題を変えるように

アイテムボックスから色々取り出しながら

爺さんに話しかける


「侍女の方々が今日のお昼に作ったものです

 牛丼になります よかったら…皆さんで食べてください」

「みくちゃん 侍女さん達に教えたのね」

「はい ブラックホーンはかなりあまってますし

 作る手間もそんなにかからない料理なので

 みなさん楽になると思いまして」

「確かに大量に作っておけばいいだけだもんね」


未来の言葉に美穂も頷きながら言う

とりだした牛丼や唐揚げなどを見て爺さんは


「えっと…これも日本の?」

「はい レシピは日本のですが材料は全部

 こちらのものです

 牛丼はブラックホーン

 唐揚げは…バランス的にコカトリスが

 1番万人受けしてる感じなので

 コカトリスになってます どうぞ」


未来の言葉に爺さんは

唐揚げをつまんで食べはじめる


「う…うまい…肉汁もほどよいし

 肉も柔らかい こんな料理あったのか

 しかもコカトリス コカトリスって…あのコカトリスですよね?」

「はい 石化睨みをしてくるコカトリスです

 56階層に大量にいます」

「大量…石化は大丈夫だったのでしょうか?」


爺さんが困惑気味に未来に問いかけると

未来は微笑みながら


「わたくしたちに状態異常はまったく通じませんから」

「そ、そうですか…」


そんな会話をしているうちに

英雄が帰宅して部屋に来る


「ただいま…じっちゃ…未来様達…いらっしゃいませ」

「「「「「おじゃましています」」」」」


英雄は祖父の方を見て

じっくり見つめる


「それで…じっちゃん なに食べてるんだ?」

「これか? 未来様が持って来ていただいた唐揚げというものだ

 お前も食べてみるといい」


爺さんが英雄に唐揚げをつまようじでさして渡してくると

英雄は受け取りながら未来を見て


「あの 食べても?」

「どうぞ 他にも牛丼もありますが…夕ご飯にでも召し上がってくださいね」

「はい いただきます…」


英雄は手に持っている唐揚げを食べてみる


「………っ、うまっ なに こんなにうまいのはじめて」

「お前も気に入ったようだな」

「うん じっちゃんも?」

「こんなうまいのはじめてだし コカトリスというのも驚きじゃ」

「コカトリス? えっ? コカトリス?」


英雄は俺たちを見ながら唐揚げと相互に見て驚いていた

爺さんと英雄が唐揚げを食べ終わるのをまってから

俺は英雄に話しかける


「今から魔法のリストを作りますね」

「あ はい」

「みほちゃんたちも口出しお願い」

「「「うん」」」


俺は紙をとりだして書いていく


火 Fire

水 Water

風 Wind

氷 Ice

凍結 frozen

反重力 antigravity

盾 Shield

剣 Sword

球 Ball

壁 Wall

浄化 purification

除菌 Removing bacteria

除毒 Detoxification

癒す heel


俺が書いていくと

美穂達が話しかけてくる


「火 水 風 氷は生活にも使えるから

 魔導電化製品に組み込んでほしいよね」

「たとえば料理するときに

 今だとガスコンロですね

 それを魔法に置き換えてもよさそうですね

 使うための魔力は使用者が充電するような

 ものに出来れば…」

「うん そうだね」

「他には…リストを見ると

 浄化などは是非 魚関係で製品に欲しいですよね」


美穂と未来に続いて芽衣も最後に意見を言う


「確かに 魚を特定の箱に入れて

 その箱が浄化 除菌 除毒を発動してくれれば

 聖魔法がなくても魚を捕って処理出来ることになりますね」

「うんうん」

「それと反重力は…飛行機に使うためかな? ゆきくん」


美穂が反重力のことを聞いてくる


「うん 浮かせることが出来れば

 あとは前から後ろに風を起こしたり

 風と火でジェット噴射も出来ると思うし

 この辺は英雄さん達に任せますが」


書き出したリストを英雄に渡す


「ありがとうございます

 これで色々実験します」


そこでミアさんが英雄に

アイテムボックス経由で金を除いて金属類をすべて渡す


「ミスリルもかなり多く集まってます あとアダマンもあります」

「アダマン? アダマンタイトですか?」

「なんじゃと アダマンタイト? 伝説級の金属が?」


爺さんもびっくりして声を上げる


「60階層にいました アダマンゴーレム」

「そ、そうなのか 60階層…」


爺さんがぶつぶつとつぶやく


「あと ラバースライムはどうする?」


未来達に確認する


「ラバースライムはゴムとして使えるようになりましたか?」


未来が爺さん達に問いかける


「あ はい ゴムとして使えるように出来ました

 ある薬品と魔力を注ぎ込むと自由に加工出来るようになりました」

「それは朗報ですね 生産工場をすぐ作ることは?」

「今 国に話を持って行ってますのでもう少しお待ちください」

「わかりました では ラバースライムは

 わたくしが保管しておきます」


未来がそう言うと俺たちは未来に全部のラバースライムを

アイテムボックス経由で移動させる


「他に話すこと 残ってますか?」


俺がみんなに確認する

そうするとそれぞれ考え込んだ後


「今日のところは…浮かばないかな」

「わたくしもとりあえずは」

「同じくです」

「英雄さん達は?」


俺は英雄達にも聞いてみる


「おぉ、そうじゃ…電化製品のサンプルをもっと欲しいのだが」


爺さんがそう答えると俺は思いつく限りの電化製品を作り出していく

もちろん前世日本の昭和の製品をメインに


「冷蔵庫 ドライヤー カメラ 使い捨てカメラ

 ビデオデッキ ビデオテープ ラジカセ などなど」


あえて昭和の製品にしたのは

あまり進化しているものを与えても基礎技術が

ぬけてしまうのもよくないと思ったからだ


「冷蔵庫は冷やせる箱なんですね

 科学で作ると…そんな感じになります

 それを魔法と融合してほしいです」

「なるほど 今日から色々調べます 英雄もいいな」

「はい」


爺さん達は新しいおもちゃを貰った子どものように

それらを見ながらキラキラを目を輝かせていた

俺たちは二人を見て


「そろそろお暇させてもらいます」

「二人とも調べることに夢中になっているもんね」

「そうですね」

「時間も時間ですし」


と言い爺さん達に挨拶をする


「それでは 帰ります」

「あ はい すまん 夢中になってしまって」

「未来様 すみません」

「いえいえ 研究熱心はいいのですが身体は壊さないようにしてくださいね」

「「はい」」

「それでは わたくしたちはこの辺で」


俺たちは一礼をしてから

玄関に行き靴を履いた後それぞれの家に瞬間移動で帰っていくのだった


ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

昨日はブックマークも増えました ありがとうございます

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