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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
ダンジョン攻略 50階層から61階層まで
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101話 唐揚げ 照り焼き 未来編

サブタイトル通り 未来視点です

わたくしは皇室に帰宅するとすぐ食事の場にむかう

部屋に入ると…お爺様方がすでに席に着いていた


「ただいま戻りました 遅くなりました」

「「「「おかえり 未来」」」」


わたくしは一礼をして席に座ると

アイテムボックスから

唐揚げの串と照り焼きをとりだしていき

近くで待機していた栄にわたしながら


「侍女と護衛の分もありますので…お願いね」

「かしこまりました」


栄はわたくしたち5人の分を素早く配膳していき

残ったものを部下の侍女に渡しながら


「姫様 ごちそうさまです わたくしたちの分まで

 用意していただけるなんて…」

「足りない場合は作り方を教えますので

 あとで部屋に」

「はい」


栄とのやりとりを終えたのを見てから

お爺様が口を開く


「さて、食べるか これが唐揚げというものじゃな

 まずは、いただきます」


両手を合わせ目を閉じながらいただきますをする

お爺様 それに合わせてわたくしたちもいただきますをする

お爺様は唐揚げの串を手に取りじっくりと見た後

ゴクリとのどを鳴らした後に唐揚げにかぶりつく


「お爺様 言い忘れましたが串は3種類の鳥で構成されており

 上から火の鳥、コカトリス、雷鳥となっております」

「ふむ 今食べているのは火の鳥の肉じゃな

 思っていたよりも肉汁が少なく口の中がもさもさ感が残ってしまうな」

「わたくしはこの方が好きですね」


お爺様の言葉にお婆様は意見する


「わたくしも…脂っこいものよりは食べやすいですね」


お母様もそのようだった

わたくしはと言うと…もう少し肉汁が欲しいと思います


「お父様は?」

「これはこれでおいしいとは思うが確かに肉汁が欲しいな」


お爺様が次のコカトリスを食べ始めると

目を開いて


「うぅぅぅむ…火の鳥の肉より肉汁もありほどよい柔らかさ

 うぅぅぅぅぅぅまぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぞぉぉぉぉぉぉぉ」


最近のお爺様…食べながら叫ぶことが増えたような気がします

確かに日本の食文化は美味しいものが色々あるのはわかりますが…

お爺様の叫びに釣られて

お父様もコカトリスの唐揚げを口にすると


「うぅむ…ほどよい肉汁の量だね

 火の鳥はあまりにも肉汁が少なすぎたけど

 コカトリスはちょうど良い感じだ」


お婆様とお母様の方はと言うと


「確かに…ちょうどいい感じだね」

「えぇ」


そして…お爺様が最後の雷鳥の唐揚げを見ながら


「では、最後の雷鳥を食すとしよう」


お爺様が雷鳥の唐揚げを口に入れる


「ぬ…これは…肉汁があふれ出す 噛めば噛むほど肉汁が口の中に

 あふれ出してくる しかも…この肉の弾力

 コカトリスはバランス的にいいが

 雷鳥は雷鳥で肉汁の豊富さと弾力を味わいたいもの向けじゃな」

「「「確かに この弾力…」」」


お爺様の言葉にお婆様達も頷いてます

一通り唐揚げを食べ終えると

次にお爺様が目を向けたのは赤茶色に輝いている

七色鶏のもも肉の照り焼きです


「どれ…まずは…一口 ぬぬぬっ…外側の皮の部分が

 とけるような食感に加えて

 甘塩っぱいタレ そして肉の柔らかさ

 唐揚げとは違うが…これまた美味である」

「ほんとね おいしいわ」

「唐揚げと照り焼きとどちらも甲乙つけがたい」

「えぇ…しかし とんかつもどきといい

 マグロ丼といい フライ類といい

 今回の唐揚げや照り焼き どれもこれもすごいですね 日本」

「そうじゃな それを…この国にもたらしてくれた幸正には

 感謝だが…どうしたものか ゆかりよ

 美幸と絵美に店を任せるのもいいが

 それだけじゃ…持ったないなと思わぬか?」

「はい 二人にだけというのは全国に広めるのには足りなすぎます」

「うむ 料理学校の設立も必要だと思わぬか?」

「そうですね それが1番よさそうですね」


お爺様とお母様がそういうやりとりをしているのを聞いていて

わたくしは…ふと思いました


「とんかつ マグロ丼は侍女の方々も覚えましたよね」


わたくしが栄にそう尋ねると


「はい 作れるようにはなっています」

「唐揚げも…わたくしは覚えてますし

 照り焼きの方はみほさんが出来るはずなので

 美幸と絵美だけじゃく

 教える側の確保も対応出来ると思います」


わたくしのその言葉に

お爺様とお母様は考え込む


「侍女の仕事と料理講師の両立は…栄?」

「そうですね 休みを減らせば出来なくはありません」

「そうですか…侍女にそこまでさせるのは難しいですね」


お母様と栄のやりとりを聞いて

確かに仕事を増やすと難しくなりそうです


「わたくしたち ダンジョンに行くのは

 おそらくですが61階層でひとまず終了だと思います」


わたくしがそう言うと

お爺様が


「ラバースライムが目的か?」

「はい 当初の目的は60階層のミスリルゴーレム

 61階層のラバースライムですし」

「なるほど それならば

 未来や美穂、芽衣も午後は時間が作れることになるな」

「はい」

「料理人の育成は61階層まで到達した後からにしようか」

「お義父様 かしこまりました 美幸達にも連絡しておきます」

「頼むぞ」


こういう会話をしつつ食事が進んでいき

全員が食べ終えたのを見計らうと

お爺様があらためて話を始めるのでした


わたくしは耳を傾けて

お爺様の話を聞いています

どうやら午前中の財閥の御曹司のことのようでした

その財閥の会長は宗人と深愛様が捕まえて

芽衣さんが自白を使い吐かせたようですね

近日中に財閥全体への強制捜査と

関係していた議員への強制調査が行われるようです

野党議員はもちろんのことですが

意外と与党議員の中にも反月宮

邪神崇拝者が紛れ込んでいたようですね


「お爺様 与党議員にもちらほらと紛れ込んでいたようですが

 これを…ゆきくんには教えない方がいいでしょう」


わたくしはお爺様にそう提案する


「うむ、先日 あやつ 総理にも忠告しておったな

 与党内に反月左翼がいたらどうなるか?と」

「はい 総理は否定してましたね それがこれでは…」

「うむ 幸正は怒るであろうな

 しかし 与党内にもいるとなるとシークレットプロジェクトも

 漏洩されてないかと危惧するな」

「はい」

「雅仁 防衛省はどうだ?」

「はい そこには反月のものは紛れ込んでないと思われます」

「飛行機技術だけは気を付けよ」

「承知しております」

「そして あの財閥関連会社もすべて洗い出せ」

「かしこまりました」

「お爺様 邪神教教団の方は?」

「それも厄介だな どうしたものか…」


邪神教教団という

厄介な団体をどうするか…お爺様方が頭を悩ませてしまってます

ゆきくんならば教団総本部に乗り込んで

司教や司祭 すべて始末してしまいそうですが

わたくしはそれをさせないように抑えなきゃと思ってしまいます


一昨日でブックマーク10人になりました ありがとうございます


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