100話 唐揚げと照り焼きの感想
居間に戻ってきて挨拶をすると
すでに夕ご飯の用意が出来ている状態で
みんな座って待っていた
「遅くなって…ごめんなさい」
俺がそう謝ると…みんな笑顔で許してくれた
そのあと宗人が俺に話しかけてきた
「幸正 刀の扱いを教わりに行ったと聞いたけど」
「うん ゆかり妃殿下から剣斗さんを紹介されたんだけど
おじさんのお兄さんなんですね」
「剣斗兄さんか…そういえば護衛についていたな 皇室で
それでどうだった?」
「はい 刀の握り方、持ち方 鞘のさし方、持ち方
抜刀、納刀、切り方と基本的な部分は
一通り教わってきました」
「そっか それはよかった」
宗人が安心したように言う
「はい 二人とも会話はそれくらいにして」
「あ はい」
「すまん」
母親に言われて俺と宗人は会話をやめると母親達が
各自に茶碗を配っていく
唐揚げの串と照り焼きはアイテムボックスから取り出して
机の上にのせていく
「唐揚げは3種類の鳥をつかったものです
照り焼きは七色鶏のもも肉を使ってます
肉だけだとバランス悪いので野菜ま煮物も用意しておいたので
ちゃんと食べなさいね 男性陣」
「「「はい」」」
「唐揚げ 唐揚げ 食べるのははじめて しかも照り焼きも…」
ミアさんは相変わらずの様子で呟いてる
「それでは…」
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
母親の合図でいただきますを言ってから食べ始める
俺はまず…串を手にすると母親が
「上から火の鳥、コカトリス、雷鳥と刺さってあるから」
それを聞いて各自
唐揚げをまじまじとみながらがぶりとかぶりつく
「火の鳥は肉汁が少ないね」
美穂が呟くと絵美と母親も
「「そうね」」
「わたしはこういうのが好きかも」
「わかる あまり脂っこいより いいね」
そんな話をする
俺は食べてみた感じとして前世日本の
ケン○ッ○ーを思い浮かべた感じだった
あれは肉汁なかったなぁって
宗人と父親は
「もう少し、濃い方がいいなぁ」
「同じく」
と…呟いていた
ミアさんはと言うと
「これが唐揚げなんだね 日本の様子を眺めているだけで
食べたことなかったから…おいしいわ
2番目は…コカトリスね 火の鳥よりは肉汁があるみたい
うん おいしい うん」
それを聞いた父親と宗人 そして俺はコカトリスの方も食べてみる
「「「あっ、うん」」」
父親達も気にいたようで頷く
女性陣も口にしてみると
「確かに 火の鳥より肉汁あるわね」
「うん さっきのはもさもさ感が強かったけど
これはほどよい感じだよね」
「わたしはこっちかなぁ 好みとしては」
美穂はどうやら火の鳥よりコカトリスの方が好みだったぽい
最後の雷鳥に移るとミアさんは
「わぁ とってもジューシーだよ 肉汁もいっぱい」
それを聞いた俺たち男性陣は食べ始める
「「「おぉ…」」」
思わず顔がほころぶほどだった
好みの問題だろうけど俺は雷鳥の味が好きだな
前世で言えば
ファ○○キに近いかな あれより肉は高級感あるかな
「俺はこれだな」
「あぁ、俺もこれが1番好きだ 雷鳥か」
「ぼくもこれかな」
男性陣が揃ってそう言うのを見て
母親と絵美は
「男はこういう脂っこい感じがいいのね」
「みたいだね でも、おいしいのはおいしいわね」
「うん」
「わたしはコカトリスが1番バランスいいかなと思った」
「「確かに」」
美穂の呟きに頷く母親達
「もう一本食べよう 今度はレモンをかけてみよう」
ミアさんは呟きながらレモンをかけて食べ始める
「唐揚げにレモンもおいしいわ」
ミアさんの呟きでそれぞれやってみてる
「うん 風味も変わるね」
「そうね レモンありもいいわね」
「うんうん」
「これはこれでうまい」
「あぁ、うまい」
各自こんな呟きをしていた
唐揚げを食べた後
ご飯と煮物も食べながら…照り焼きに手を付ける
「照り焼きだぁ これも何十年ぶりだろう」
俺の呟きに母親がジト目になり
「毎度のことだけど前世から数えないようにしなさいよ」
「あ あはは 七色鶏もジューシーだよね
これ ほんとすき」
俺の呟きに父親と宗人が照り焼きを口に運ぶ
「「わぁ 甘辛の醤油の味もいいし肉も」」
頷きながら食べていた
ミアさんもニコニコしながら口にしていた
「唐揚げに照り焼きに はぁ…幸せ」
「ゆきくん いつも思うんだけど…深愛様 キャラ崩壊してない?」
「そ、そうかも」
「なんですか 悠 美穂 美味しいものを食べているのは幸せなんです」
「「はい…」」
「あ そうだ 悠 七色鶏 定期的に狩りましょ」
ニコニコ顔でそう言うミアさんに俺と美穂は
「「はい」」
返事をする
お腹いっぱいになるまで食べた後
美穂達は自宅に戻っていくのだった
100話…ですね
まだまだ7歳の話です
できる限り書き続けたいとは思ってますので
よろしくお願いします