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異世界で夢を叶えたい~ダンジョンでみつけた魔物などで食文化、産業革命を提案する~  作者: クーニー
ダンジョン攻略 50階層から61階層まで
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98話 唐揚げ

わたしと絵美さん

そして未来様達3人の5人で台所に向かう

少ししてから深愛様も台所にやってきてわたしに話しかけてくる


「美幸 何々作る予定なのです?」

「うーん そうね」


わたしはしばし考え込む

唐揚げと焼き鳥と照り焼きの3種類はさすがにきつい

唐揚げは準備していたので確定だとしてどうしましょう


「唐揚げは確定でいいのですよね? 深愛様」

「はい 唐揚げは確定で 火の鳥 雷鳥 コカトリス

 それぞれの唐揚げを」

「わかりました それ以外で…もう一品でよろしいですか?」

「はい 七色鶏も食べたいので」


七色鶏というのはどういうものかわからないので


「その七色鶏はどういうものでしょうか?」


わたしが深愛様に聞いてみると

深愛様はアイテムボックスから七色鶏のもも肉を取り出してみせる

かなり大きいもも肉でして

これだけでも鶏のもも肉の何十匹分もありそうです


「片足でこんなにあるんですね?」

「七色鶏自体ほんとにでかかったですからね」


深愛様が背そう答えると未来様達は頷く


「「「かなり」」」

「と言いつつわたしたち4人で瞬殺だったよね」

「そうですね 胸に埋め込められていた魔石を引き抜いて終了でしたものね」

「わたしたちが強すぎるのが…」


3人がそう言うのを

わたしと絵美さんが顔をひきつりながら聞く


「もも肉だから…照り焼きがよさそうよね 絵美さんどうです?」

「うん 照り焼きかなぁ サイトでしかみたことないけど

 材料的にはこの国にもあるものだし

 醤油 みりん 酒 砂糖ね

 酒はみる限りだと…ここで言う月宮酒だよね

 米で作ってるようだし」

「そうね 絵美さんの方で照り焼きお願い出来ます?」

「わかった えっと それじゃあ、美穂はわたしの手伝いでいい?」

「うん ここで作るの? 狭くなるよね?」


みほちゃんが台所を見渡しながら言う


「じゃあ、わたしたちは家で作る?」

「絵美さん 助かるわ」

「いえいえ 深愛様もこちらに来て」

「はい」


絵美さんとみほちゃんと深愛様が瞬間移動で

自宅の方の台所に移動するのを見届けた後

わたしは未来様とめいちゃんで唐揚げ作りを始める


「3種類の胸肉ともも肉をつかいましょ?」

「「はい」」

「どうしましょ 1つずつあげていくのも時間かかるし

 金属の先のとがった串を幸正に作って貰って

 3種類の肉をセットで串に刺してあげていく?」


わたしがそう提案してみると


「1つの串で3つの鳥が楽しめますね」

「それいいかも」

「じゃあ、幸正に頼むね

 ゆきまさぁぁぁぁぁ ちょっとこっち来て」


わたしは幸正に聞こえるように大声で呼ぶと

幸正が台所にやってくる


「お母さん 用事?」

「ちょっと作ってほしいものあるんだけどいい?」

「うん」

「唐揚げ3種類の鳥の肉で串に刺したいんだけど

 その串 作ってくれない?」

「うん わかった 長さは?」

「そうね 30センチあればいいよね?」

「わかった 素材は木製にして

 100本あれば足りるのかなぁ」

「100本もいらなくない?」


わたしは数を聞いて首をかしげる


「だって みくちゃん持って帰るでしょ」

「あ はい そうですね」

「あと めいちゃんも家の人にお土産は?」

「出来たら欲しいかも」

「と言うことで100本作った方がよくない?」


なるほど幸正の言い分も確かにそうだわ


「あと 唐揚げ 油の温度2種類用意するよね」

「たしか 最初に高温で揚げて

 そのあとじっくりと低温だったわよね」

「うん あとは…片栗粉付ける前に

 醤油 みりん 塩 こしょう ショウガなどでタレを作って

 つけ込んでからと言うのは?」


この子は…こういう知識

記憶に残しているのはすごいけど自分で作れなかったのに

料理とか好きだったのかな


「わかった タレも作るね」

「他に必要なものって…タレ用の壺かなぁ

 串に刺した状態でつけ込んでいけば楽だよね?」

「そうね」


幸正は深さ20センチの入り口も15センチぐらいある壺を作り出しておく


「こんな感じでいいかな?」

「ありがと」

「ゆきくん 楽しみにしててね」

「うん ぼくはちょっと皇室に行ってくるから」

「「「えっ?」」」


幸正の言葉にわたしたちは驚く


「幸正 あなた なにしでかすの?」

「ゆきくん 何する気?」

「変なことしないよね?」


わたしたち3人とも幸正に問いかけると

幸正は困ったような顔をして


「別にやらかそうとしてません

 ただ、護衛の人に刀の使い方教わろうかと思っただけで」

「そう…」

「「よかった」」


未来様も芽衣ちゃんもホッとした表情になる


「うぅ…やらかしまくってるから

 そう思われても当然なんだけど しくしく」


なき真似をしながら言う幸正に

わたしたちは微笑む


「いってきます」

「「「いってらっしゃい」」」


幸正を見送った後

壺に醤油、みりん、酒、ショウガを入れていきタレを作り


「3人いるし3種類の鳥だからそれぞれ分担して切っていこう」

「「はい」」


わたしはそう提案して作業を始めていき

切った肉を串に刺していく

未来様とめいちゃんから肉を受け取り串に刺す

と言った流れ作業をして100串を作り終えてから

串を壺に入れていく

つけ込んでる間にフライパンを2つ用意して

高温と低温の油を準備していく


「十分 タレが漬けたようだから片栗粉をまぶしていこう」

「「はい」」


片栗粉をまぶしていき

まずは高温で表面がきつね色になる程度に揚げていき

そのあと低温で揚げていく

これも3人で分担して作業を進めていく


「ふぅ 100本は大変だね」

「えぇ こんなに量が多いと…」

「あげ終わったものはアイテムボックスに収納していきますね

 時間経過もないから熱々のままですね」

「そうよね つくづく便利なものだよね アイテムボックス」

「「はい」」


こうして3時間近くかけて

唐揚げを100串作り終えると


「未来様 めいちゃん お疲れ様」

「「お疲れ様」」


そこに絵美さんとみほちゃんと深愛様も戻ってきて


「ただいま こちらも終わったよ」

「絵美さんの方もお疲れ様」

「それで めいちゃんどうする? ここで食べていく?」

「あ さすがに6時過ぎちゃってすから帰らないと」


芽衣ちゃんが時間を見てそう言う

わたしも「あっ」と思い


「遅くまでごめんね」

「いえいえ」

「それじゃあ、唐揚げ 12串持って行く?」

「はい 3人家族ですし それくらいで足ります」

「あ めいちゃん 照り焼きも持って行ってね」


絵美さんがそう言うとできたての照り焼きを

切り分けていき3人分用意すると

芽衣は自分のアイテムボックスに収納する


「ありがとうございます ごちそうさまです」

「いえいえ 気をつけて帰って…と言っても瞬間移動だもんね」

「はい 未来様 みほさん また明日」

「「明日ね」」


そうして芽衣ちゃんが帰宅していくと


「わたくしもそろそろ戻ります」

「「未来様もお疲れさま」」

「おねえちゃん お疲れ様」


芽衣ちゃんと同様に未来様にも唐揚げと照り焼きを渡す

5人分と侍女さん達と護衛さん達の分もふくめて50串を預けることにした

照り焼きの方も絵美さんから受け取り未来様も帰っていくと

わたしたち4人は今に移動していく

夫の正太と宗人さんはいたけど

幸正はまだ帰ってきてなかったようだった


「あの子 まだなのね」

「ゆきくんどこ行ったの?」

「皇室の方に護衛さんに刀の使い方教わりにだって?」

「そうなんだ あ お母さん」

「うん? 美穂 どうしたの?」

「わたしも弓の使い方教わりたいんだけど誰かいない?」

「弓ならわたしたちも扱えるわよ

 と言うか あなたも確か刀扱えたよね?」

「あ、あぁ…一応は樹一刀流は覚えていたけど

 俺より本家の人たちの方が」

「そうなのね 幸正くんに紹介させたら?」

「そうだな にしても刀か どうしてまた?」

「今日 56階層で刀と弓と槍が出たから

 槍はおねえちゃんが持って 刀はゆきくん そして弓を貰ったの」

「「「なるほど」」」


そんな会話をしていると

幸正が戻ってきて「ただいま」と挨拶してくる


「「「「「おかえりなさい」」」」」


ここまで読んでいただいた方ありがとうございます

昨日 500/日PV超えてました

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