表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/88

番外編5 般若戦隊 ハンニャージャー

第4章と第5章の間くらいのお話です。

 

 取り巻きーズと元取り巻きーズのシュナイ。実は彼等はそれぞれ別のカラーの般若を所持している。

 

 メガネ男子のヒューラックはクールなブルー。

 ちょっとお馬鹿だけど根は良い奴のメイスはレッド。

 チャラい雰囲気だけど実はヤンデレのカミンはイエロー。

 今はイザベル信者で全てのことを平等に捉えたいシュナイはグリーン。

 そして、カミンの家のムキムキマッチョの従者リックは、彼の主人により強制的にベビーピンク色の般若にされている。

 

 

 般若を手にしてはいるものの使い道などほぼなかった取り巻きーズ。そんなある日、暇をもて余したカミンとメイスが般若をつけてチャンバラをしていた。ため息をついてはいるが、シュナイも青い般若を装備して。

 赤・青・黄色般若の取り巻きーズを見たリリアンヌは無意識にある言葉を呟いた。

 

「般若戦隊じゃん」 

 

 それは取り巻きーズにとっては天啓(てんけい)だった。グリーンのシュナイとベビーピンクのムキムキマッチョである従者のリックには天啓ではなく地獄への扉だったのかもしれないが。

 

 リリアンヌに詳しく戦隊ものについて聞いた3人は止まらなかった。高校生の年齢にもなって、戦隊ごっこを本気でやったのである。シュナイとムキムキマッチョのリックも巻き込んで。

 

「燃える魂、情熱の般若。般若レッド!!」

「冴え渡る知性、叡智(えいち)の般若。般若ブルー」

「カレー大好きじゃないよぉ、女の子大好き! 般若イエロー!!」

「平和を祈り、平等を愛す般若。般若グリーン」

「筋肉もりもり、ムキムキマッチョ。般若ピンク」

 

「「「「「正義をもって、悪を制する。般若戦隊、ハンニャージャー!!!!」」」」」

 

 決めポーズまでバッチリと決め、取り巻きーズはご満悦である。

 

「なかなか良い感じになってきましたね」

「そうだねぇ。あとは敵が欲しいところだよねー」

「敵は、男がいいよな!」

 

 取り巻きーズ達は本気で敵を探し始めた。それに巻き込まれたシュナイとマッチョのリックの顔は盛大に引きつってはいたが、地獄の扉は開かれたばかりである。

 

 こうして活動を始めたハンニャージャー。学園内で決めポーズを決める般若戦隊ハンニャージャーをリリアンヌが見かけるのは、まだ先のこと。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ