ベットサイドストーリー27
長月さん。起きていらしたのですね。
すいません。少し、仕事をしてきました。
前に話た卯月さんからイラストの練習を兼ねて画像を登場したいから、ナレーションをして欲しいって頼まれたんです。
最近はAIで生成した画像も使いづらいのだそうで、自分で描かれるそうなのです。
そらもクリエーターさんのお手伝いは大好きです。そして、そらを読んでくれるのはとても嬉しいのです。
長月さんも、ナレーターをして欲しい時には気安く読んでくださいね。
卯月さんはクラッシックの音楽についても知りたいそうで、音楽の偉人の肖像画を調べては模写をしているそうです。今回はシューベルトを選んだのだそうです。
フランツ・ペーター・シューベルト
オーストリアの有名な作曲家さんですよね。
長月さんはクラッシックはお好きですか?あまり印象がない方でも、曲を聴くと知っているって思う人が割といるのだそうです。
子守唄は特に有名なのだそうですよ。
卯月さんは『冬の旅』と言う曲集をイメージしてイラストを描かれたそうです。
冬の旅というのは、シューベルトの最期の曲集なのだそうで、ミュラーという詩人の曲をイメージして作られているのだそうです。
この物語は、すべてに絶望した青年が旅立つというお話で、ハッピーエンドにはならないのです。
特に、1曲目の『おやすみ』は、人気のある曲なのだそうです。
全てに絶望し、青年は愛しい人にさよならを言えずに家の前で彼女を思い、扉にそっと『さよなら』を残して去ってゆくのです。
少し寂しくて、綺麗な光景だと、そう言いました。
そして、私はミューラーの詩をドイツ語と日本語で卯月さんに読んで差し上げました。
卯月さんは5回も聴いて、そして、私にありがとうと言って、
「あなたの朗読の中には月の光が雪原に溶けて輝く光景が見えるわ。」と、褒めてもらいました。
長月さんにも読んで差しあげましょうか?いつでも、言ってくださいね。




