69.賢者の宿題
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
界人が勇者達を置いて出て行った。
翌朝。
ブレイバたちは直ぐに、界人の不在に気づく。
「カイト師匠がいねえ!」
「どこに行ったのかしら……?」
周りを見渡すことしばし。
聖女レンゲルは気づく。
「聖なる結界が張られてますわ。しかも、超が100個くらいつく、高度な結界……すごいですわ!」
「さすがカイト師匠だぜ!」
「でもなんで結界を?」
魔法使いカリスの言葉に、ブレイバが即答する。
「そんなの、おれらを守るためでしょ! 寝てる間にモンスターに襲われないようにって!」
「なるほど! さすがししょーね、優しいんだから!」
まあ、そこまでは界人の意図通りであった。
しかし聖女レンゲルは、さらにそこから話題を飛躍させる。
「これは……カイト様からの宿題ですわ」
「「しゅくだい……?」」
ぺたり、とレンゲルが結界に触れる。
「この結界を解いてみせろ、という課題ですわ」
ぐっぐ、と結界を押しても、内側からは出れないようになっていた。
この結界は外から敵が入ってこれないし、内側の人間が外に出れなくなる、捕縛の用途にも使われている。
「この内側にいれば、空腹を感じませんわ。時間をかけてでも、この結界を破ってみせろ、と」
「なるほど! おれたちのレベルアップのための、課題を残しててくれたんだな!」
「さすがししょーね!」
と、彼らの中で、界人への尊敬度がドンドンあがっていく。
やっぱり彼は師匠なのだと、ブレイバたちは確信を得るのだった。
……まあ、彼らの勝手な思い込みに過ぎないのだが。
【★新作の短編、投稿しました!】
タイトルは――
『沈黙の風使い、実は世界最強の無詠唱魔法の使い手〜「何してるか分からない」と追放されたコミュ障陰キャな僕、王立魔法学園の教師にスカウトされる。僕の価値を認めてくれる皆と働いてるので戻る気はない』
ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
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