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55.電気いらずのエアコン



 俺の名前は飯田界人。

 どこにでもいる、ただの社畜だった。


 ある日えん罪で捕まり、会社をクビになる。

 田舎に戻ってきたところで、異世界へ行く扉を発見。


 それをくぐると俺は【まれびと】という称号を獲得。それからたくさんの異世界チート能力を経て、異世界でも現実でも最強の存在となった。


 とはいえ、俺のやりたいことは変わらない。

 働かずに自由気ままな暮らしを、どちらの世界でもする。


 こないだは超越者とか殺し屋とか、妙なことに巻き込まれそうになったけど、基本あまり関わりたくない。


 俺は自由に生きるんだ。


    ★


「うー……ん。朝か……」


 現実の天井がそこにある。ゆっくり身体を起こすと、左右には裸の美少女が二名。

 俺と同居してるJKの麗子、そして、元漫画家の少女なぎ。


「ふぅ……ってうぉ! だ、誰だおまえ!?」


 窓に映っているのは、超イケメン。月9の俳優ですかってレベルに顔が整っていて、しかも、身体も細マッチョで身長も高い。マジで誰だ……。


「って、俺か」


 異世界でモンスターを倒し、能力を得たことで、俺は存在が一段階ランクアップして、イケメンになったのだ。

 ほんと、異世界様々である。


 もっとも、この顔面で何かしようなんて思っちゃいないがな。


「俺が望むのは平穏っすよ……っと」


 俺はベッドから降りてのびをする。

 今、季節は八月に入った。


 長野の夏は暑い。よく長野って、山の上にあるから夏は涼しいんですね、と言われるがそんなことはないのだ。


 長野は山間の土地。特に、今が俺が住んでいるのは盆地だ。

 お盆をイメージしてほしい。側面がカーブしてるため、熱が真ん中に集まる。


 そう、盆地のため熱がたまりやすいのだ。結果、夏は暑くなる。

 もっとも、山の上にある場所(軽井沢とかな)は涼しいが、長野の夏は基本的に暑いのだ。


 ちなみに冬はくそ寒い。夏暑くて冬寒いとか、ほんと住むのに不便するとこである。


 だが、俺の家はとても快適だ。クーラーいらずである。


「ふぁー……」


 あくびまじりに、俺は居間へ向かう。時刻を確認したら11時過ぎていた。午前だ。会社に居た頃は完全に遅刻で怒られていただろう。


 だが、今の俺はどこにも所属しないでいる。怒られることなんてない。なんて楽なんだ。


 ここは、俺のばあさんが所有する屋敷だ。武家屋敷みたいな、古風な外観をしてて、中身も広く和風テイストだ。


 居間のテーブルの下に、誰かがいる。

 犬耳をはやした女……フェンリルのフェリだ。


「おまえこんなとこで何してるの?」

「涼しくて暗くて快適だ……」


 にゅ、と身体を出してくるフェリ。異世界にいたフェンリルだが、すっかり現実での生活に味を占めてしまい、こっちで暮らすことの方が多い。


「主よ、おぬしの発想はすごいな」

「急にどうしたよ?」

「まさか、付与魔法を屋敷全体にかけて、温度を下げるとはな」


 俺は数多くの魔法を習得してる。付与魔法はそのひとつだ。

 氷と風の魔法を、屋敷のなかに付与した。屋敷を魔道具にしたというわけだ。


 結果、屋敷の中には冷たい空気がずっと吹いてくるようになったのである。

 寒くなる前に温度調節とか開発しないとな。


「やはり異世界人は発想が吾輩たちとことなるな。付与魔法を家にかける、という発想がそもそも向こうにはない。自由な発想、そしてそれを実現できる実力。両方を備えている、我が主は……すごいな!」


 とまあ、俺はこうして美少女たちと、楽しくらくーに暮らしてる。


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― 新着の感想 ―
[一言] 名前が、飯山だったり飯島だったり飯田だったりしてる
[一言] 誰かお忘れでないかい?
[一言] そろそろ麗子の父親にもざまあが来る頃かな?
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