表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/241

50.宝くじを当ててもいないのに150億稼ぐ男


 俺は世界扉を通って、現実へと帰還を果たした。


「ふぅ……面倒なことになった」


 まさか新人冒険者だと思った相手が、勇者だったとは。

 後ろからフェンリルのフェリが、世界扉をくぐって、現実に降り立つ。


 でかい獣の姿から、美しい人間の姿へと戻る。


「くく……面倒になったなぁ主よ。あれで世界中に、知られてしまったぞ。勇者より強い賢者が、異世界にいるとはなぁ」

「何でおまえは楽しそうなんだよ」

「主がほめられると、下僕である吾輩もうれしい」


 そういうもんかね……。

 しかし勇者に、そして周りの奴らに力を知られてしまった。


 スローライフのためには、何か対策を講じる必要があるな。

 まあ一番手っ取り早いのは、もう異世界に行かないこと……だが。


「そうなると、こっちの金を、楽して稼ぐ手段がなくなるのは痛手だな」


 異世界で適当に狩りをしたり、アイテムを見つけてきて、換金する。

 それだけで莫大な金が楽して手に入る。だから異世界に行かないって手はないのだ。


「で、主よ。先ほどの若者からもらった装備一式は、いったいいくらになるのか?」


 世界扉はばあさんの館の、土蔵の中に開かれてる。

 俺たちは土蔵を出て、本宅へと向かう。


「どうだろうな。まあでも、勇者の武具っていうんだから、けっこーするんじゃないの?」


 まあもっとも、それ売って良いのか問題ってのが発生するわけなんだが……。


「あ! 界人さんおかえりっすー!」


 軒先でスケッチブックに何かを描いていたのは、漫画家の南木曽なぎそなぎだ。

 なんだかひさしぶりに彼女と会う気がする。


 まあ異世界での日々がいろいろありすぎたからな。

 なぎはスケッチブックを放り出して、俺に抱きつく。


「長かったすね」

「まあいろいろあってな」

「ほほー! なにしてんたんすかー! おしえてほしっす!」


 俺は簡単に、向こうでの出来事を話した。


 ややあって、軒先に座る俺たち。


「はえー……すごいっすね。いろいろやらかして、さすが界人さんっす」

「それほめてるのか?」

「もちろんっす。んで、勇者君からカツアゲしたアイテムはおいくらで?」

「言い方よ」


 俺には等価交換っていうスキルがある。

 異世界で手に入れた素材や財宝を、現実のお金に還元するスキルだ。


 勇者からもらったのは、剣と鎧、そして盾だ。


「防具はどんぐらいか……」


 5,000,000,000円


「…………」


 半透明なステータスプレートの上に、表示された金額が、おかしかった。


「界人さん、どんなもんすか?」

「これ……」

「いちじゅーひゃく……え? ご、五十億円ぅうううううううう!?」


 宝くじで大当てしたのと、同じくらいの値段がついていた!

 しかもこれ、鎧だけの値段だ!


「剣も盾も同じ……値段」

「つ、つーことは……あの勇者くんの一式で、150億円!? す、す、すげえええっす!」


 いやすごいってレベル、遥かに超えてしまってるんだが……!?


【★読者の皆様へ お願いがあります】


ブクマ、評価はモチベーション維持向上につながります!


現時点でも構いませんので、

ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると嬉しいです!


お好きな★を入れてください!


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 主人公に違和感ありまくりです。痴漢でクビになったとはいえそれまで普通に社会人だったはずですよね? [一言] 小説を面白くするためとはいえ主人公があまりにも幼稚というか流され過ぎというか…
[気になる点] 価値あり過ぎて無くなったら世界崩壊しかねませんよねー、てか駆け出し勇者が手放したらヤバいくらいの価値じゃなかろうか、そこら辺のジャージとかに強化付与しまくったのを進呈とか?
[一言] これっ、換金して良いのか? 後に、付加付けまくりにして返してそう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ