04.ここまでがプロローグ、はじまる第二の人生
……次に目を覚ましたとき、俺は、なぜか館のベッドに寝ていた。
「なんで!?」
ぴこん。
【あたしだよん♪】
……ばあさんが、ここまで運んでくれたのか?
そして、ベッド脇に、いろんなアイテムが置いてあった。
ドラゴンっぽい鎧や、剣、大きな牙に宝玉?
ぴこん♪
【全部、界人がさっきたおしたドラゴンから、ドロップした品だよん♪ まずは等価交換で換金してみたら?】
た、確かに……。
俺は近くにあった、宝玉を手に取って、等価交換スキルを発動。
空中に魔法陣が出現。
「ここに、いれろってか……?」
俺は魔法陣に、宝玉を突っ込んでみると……。
チャリンッ♪
古式ゆかしい電子決済音が鳴るとどうじに、俺の目の前に……半透明の窓が開く。
【黒竜王の宝玉:5,000,000円】
「いち、じゅう……ひゃく……ご、五百万ぅううううううううううう!?」
う、うそぉおお……!
あんなワンパンで倒した竜から、ドロップした品が……五百万円だって!?
「まじで、あれすごいドラゴンだったのかも……すごいレベルアップもうなずけるな」
しかし……すげえ、会社を首になってから……。
この家で、異世界に来て……俺の人生は、180度変わった。
すごい魔法、ばあちゃんの館やアイテム、武器、そして異世界チート能力。
「はは……すげえや、異世界……」
こうして俺は、新しい人生をスタートすることになったのだった。