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33.美少女に囲まれ平日から悠々とショッピングする



 異世界から帰ってきた日の夜、JK二人を相手にして夜戦をしていた。

 数日会えなかったからか、二人はものすごい溜まっていたようだ。女子でも、いや女子の方が性欲が強いのかもしれない。


 異世界チートがなかったら、今頃ノックダウンしていたのは俺の方だったろう。

 その翌日、俺は、なぎと麗子を連れて買い物に来ていた。


 場所は東信(※長野の東側のこと)地方で最も大きな買い物スポット。

 軽井沢駅前にある、ショッピングモールへとやってきた。


 北陸新幹線の駅すぐ目の前にあるモールである。

 いろんなテナントが入っていて、県外からも人が来るほどだ。


 俺たちが住んでいるのは中信(長野県の中央)地方で、結構距離があるものの、世界扉ワールドドアがあれば一瞬で移動が可能。

 軽井沢のショッピングモールには、ガキの時分に一度行ったことがあったのだ。一度行ったことがあれば、たとえ過去に一度行っただけだろうと、いけるらしい。便利ぃ。


 で、ド平日の真っ昼間から買い物に来た次第。


「主よ、なぜ買い物に?」


 人間姿のフェンリルこと、フェリがそう尋ねてくる。

 

「まあ、お詫びだな。黙って留守にしてたし」


 麗子となぎは俺が何も言わず数日帰ってこないだけで、大泣きしてしまった。

 異世界で討ち死にでもしたと思われたらしい。


 まあそりゃ、異世界は魔法も剣もあり、モンスターまでいるような世界だからな。

 命の価値がこっちよりも軽い。死んでしまったと誤解しても無理ない場所だ。


 とはいえ、連絡は入れておくべきだったと反省。

 迷惑かけた分、買い物で補填しようってわけだ。


「……私、軽井沢のショッピングモール来るの初めてです! 連れてきてくださり、ありがとうございます! ご主人様♡」


 麗子が感激した様子でそう言う。


「そうかい。でも外でご主人様はやめてな」

「はい! ご主人様♡」


 ……ひょっとして麗子はあほの子なのでは?

 優等生な見た目してるのに。まあ……自ら進んで奴隷になって、しかも夜も進んで奉仕してくるんで、見た目に反して悪い子なんだろうとは思っていたが。


「さて、と。今日はまあ、お詫びだから、好きな物遠慮無く言ってくれ。全部買ってやるから」

「「全部……!?」」

「うん、全部」


 まあ金はあるしな。無駄金使うなーってばあさんなら思ったろうけど、1億円も稼いだばかりだし、今後も楽に大金は稼げそうだから、今日くらい金を使ってもいいだろう。


「ほ、本当にいいんすか?」


 なぎが不安そうに言う。こいつも漫画家で大成したはずなんだが、感覚は庶民なんだよな。俺と一緒で。


「もちろん。欲しいもの全部買ってあげるから」

「い、いやでも……さすがに気が引けるっていうか……」

「いいっていいって、遠慮しないで。金が有り余ってんだ」


 あんまり遠慮されてもいやだから、ちょっと成金ぶってみました。

 なぎが目を輝かせながら言う。


「すげえ……界人さん、なんかちょーかっけーっす」

「そう?」

「そっすよ! 身体的なのはもちろん、精神的な余裕も感じられて、すっごい魅力的っすよ! 界人さん!」


 社畜時代は金もなければ、元気もない、未来もないな、ないないづくしだった。

 女性からそんなかっこいいなんて言われたこと一度もなかったな。


 異世界を行き来できるようになって、マジで世界が180度変わったわ。ありがとう、ばあさん。和菓子買っておこう。


「じゃ、電子マネーチャージするからスマホを出して」

「「え?」」

「いや、お金あげるから好きなものかってきなさいって意味なんだけど……」


 がし、とJKが俺の両脇を掴んできた。


「え、なに?」

「せっかくのデートなんですから、一緒に楽しみましょう!」

「そっすよ! デートっすから!」


 は、はあ……。単に一緒に買い物にいくことが……デートか。デートだな。うん。

 まあ別にいいか。俺も暇だったし。


 ぶらぶらと麗子たちといっしょに外を見て回る。

 ショッピングモールには平日だというのに、結構人がいた。多分休日が休めないタイプの人たちが来てるのだろう。もしくは、観光客か。


「見て、あの人ちょーかっこよくなぁい?」「ほんとだ! すんごいイケメーン!」


 女達は俺をちらちらと見てきて、歓声を上げる。

 男達は俺と、そして両脇にいるJKたち、そして背後のフェリを恨めしそうな目で見てきた。


「チクショウなんだよあいつ……」「こんな昼間っからデートなんてよ」「なんだよ金持ちかよ」「イケメンで金持ちで三人も美女を彼女にしてるとか、まじで羨ましいんだけど……」


 周りの視線が痛い。休日に来た方が良かったかな?

 いやでも人がいるなか買い物したくないしな。幼い頃の記憶だが、休日のここはめちゃこんでいたのをよく覚えている。尋常じゃないくらい混むからねここ。


「本当に何でも買っていいんすか? バッグとか服とか」

「おう。できればフェリの分も買ってやってくれ。こいつおしゃれしなさすぎだから」


 今も適当なシャツとズボンはいてるだけだ。おしゃれに興味関心なさすぎだろ……。

 それでも素材がいいので大変美しく見える。だからこそ、野暮ったい服がより際立ってしまう。


 せめて浮かない程度にはおしゃれさせたい。


「吾輩は服を着たくないのだがなぁ」

「ほら、せっかく綺麗な服いっぱいあるんすから、試着してみましょっす!」

「ふむ……しかたない。主の望みとあらば」


 なぎたちが近くの服屋にはいる。

 割とこじゃれた服が飾ってあった。値段は……当然のように万単位。


 でも……不思議だな。全然萎縮しない。

 前は買い物する際、財布の中身と、値札とを何度も何度も見比べた。


 今は、そんなことしない。だって別に財布の中を気にしなくても、全部買えるからな。


「やっぱ、界人さん落ち着いてて、大人の余裕感じられて素敵っす♡」

「そりゃどーも。まあ買い物楽しんでくれよ」

「「はーい!」」


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