245.蘇生
俺のうかつな発言により、女神モリガンをぶっ殺してしまったようだった。
万里ばあちゃんとの通話を切った後、俺はスマホを懐にしまい、ポリポリと頭をかいた。
「で、どうしようかな」
目の前には、白目を剥いて舌を出した女神の死体が、無様に転がっている。
さすがに放置はできなかった。俺がやっちまったわけだし。
でも、不思議ととんでもないことを、しでかした感はないんだよな。普通、人を殺したら罪悪感にさいなまれるもんだが。
俺にそれが、ないわけじゃあない。
でも、なんというか、説明するのが難しい。だが、なんとかなる、という根拠のない予感しかなかった。
『なんだ、主よ。さっさと蘇生させるんじゃあないのか?』
フェリが呆れたように尻尾をパタパタと振る。
言いながら、前足でモリガンの頬を、ぷにぷに、と楽しそうにつついている。
ついでにトゥアハーデちゃんも、ここぞとばかりに指でつんつんしている。
おい。
「あんたの上司じゃあないのか?」
「そうですが、今までひどいことされたのでっ」
トゥアハーデちゃんが、花が咲くような満面の笑顔で答える。その指は、リズムよくモリガンのわき腹をえぐっていた。
鬱憤がたまっていたと。そんないい笑顔で、つんつんするなって。
余計に不憫に思えてきた。なんとかしてやりたい。
「かはっ! はぁ……! はぁ……! こ、ここは……」
突然、死体がビクン! と魚のように跳ね起き、深呼吸を始めた。
「は? 何で生き返ったのん……?」
俺は思わず半歩下がって目を丸くした。
いや、死者蘇生、使おうかなって思ったところだった。それだけだった。
蘇生の魔法を使ってないのに、一体、どうして生き返ったんだろうか。
「ちょっと、トゥアハーデ……あなた何をしてるのですか?」
モリガンがジト目で睨みつける。
「ひー! すみませんモリガンさまぁ~!」
トゥアハーデちゃんが涙目になり、ガタガタと震えながらジャンピング土下座を決めた。
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※12/24
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