235.天の剣
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
トゥアハーデちゃんが、俺にびしっと指を突きつける。
「ハグラカされてきたが、邪神め! 今日こそ滅殺してくれよう!」
そう叫んで、彼女が手を差し出す。
その掌から、まばゆい光が生まれ──
ぐんぐんと伸びていき、一本の光の剣へと変わった。
「おののけ! これは天の剣!」
「天の剣……ほぉ」
「悪しきものを切り裂く、聖なる剣だ! どうだ!」
「綺麗っすな」
ピカピカしてて、なかなか美しい。……って感想しか出てこない。
「ば、馬鹿な……! 邪悪なる神ですら、この天の剣に触れれば消し飛ぶというのに! き、貴様、怖くないのか!?」
「全然」
だって俺、邪悪なる神じゃないし。
「きょ、虚勢を張るな……! ずぇええええええええええええい!」
トゥアハーデちゃんが剣を振りかざし、突っ込んできた。
──あー……懐柔作戦、失敗か。
本気で殺りにきてるわ。まいったなあ。
俺、荒事は嫌いなんだよ。
余計な戦闘とか、面倒くさいのはノーサンキューだ。
「……遅くね?」
のんびり考えてる間に、トゥアハーデちゃんの動きがぜんぜんついてこない。
え、どうなってんの?
『主の眼力が、それほど優れているのであろう』
いつの間にか、俺の手には妖刀が握られていた。
『ぬしは、もはや人の枠を超えし者。その眼力もまた、常人離れしておる』
なるほど。つまり動体視力がチートってことか。
でも相手、天使だぞ?
『主と比べれば、小娘──否、赤子同然よ』
……そっか。じゃあ、どうするかね。
別にカウンターなんて入れる気もないし──
「ほっ」
ぱしっ。
「なにぃいいいいいいいいいいいいい!? ば、馬鹿なッ! 天の剣を、素手で受け止めただとぉおおおおお!?」
普通に、掴んで止めてみた。
しかも、俺にダメージは──ない。
「……どうなってる。まさか……本当に……」
「邪悪なる神を滅する剣、なんだよな? でも俺には効いてない。ってことは、俺が邪悪じゃないって証明じゃね?」
「ぐ……。て、天の剣の不発かもしれん!」
「あ、そう。じゃあ──」
俺は逆の手に持っていた妖刀で、そっと天の剣に触れてみた。
『ぎぃいやぁああああああああああああああああああああああああああああああ!』
ぱっ、と妖刀を放す。
刃先から、煙が立ちのぼっていた。
──……本当に、邪悪なものを滅する剣らしい。こっわ……。
「ね?」
「ぐ、ぐぬぬぬぬうぅ~……!」
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