229.妖刀
ばーさんとゲームして遊んだ。ばーさんは「まんぞくぅ~……」とのことだった。そりゃあ何よりだ。
ばーさんと別れて、俺は現実へと帰還する。
土蔵の中にあった鏡、世界扉ってやつから出る。ふぃ~……。
「しかし異世界を行き来できる魔道具って、今更だけど便利だよな」
異世界に行くのって、普通は大変だ。練能力者たち、逆異世界転生者たちは、死ななきゃこっち来られなかったわけだし。
死なずともこっちの世界とあっちを行き来できるアイテムがある、しかも、ノーコストって、今更ながらやべえなって思った。
「ん?」
普段素通りする土蔵の中。
ふと、モノが落ちてることに気づく。
「地震でもあったんかいな」
落ちてるものをそのままにするのも気が引けたので、俺は拾って元の棚に戻そうとする。
ふと、一本の古びた刀が気になった。
「なーんか、邪悪な気配がするような……」
『ほぅ、我を見つけるとは、なかなかの慧眼ではないか』
ほ……?
なんだ……刀がしゃべったぁ……?
「おまえも魔道具か?」
『はは! 刀がしゃべってるのに、驚くことはしないのか』
「いやまあ」
天使だの殺し屋だの、色々やべえやつらとあってるからな。今更しゃべる刀をみっけてもね。
『我は妖刀、七福塵という。見ての通り、生きたまま刀となった、しがない存在だ』
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