228.孝行
俺は無自覚に、世界を平和にしてたらしい。
まあそんなのどうだっていいんだが、ばーさんの仕事を、少しでも楽にしてるのだったら……ま、いっかな。
ばーさんには世話になっていたしよ。
「んじゃ、そろそろ帰るわ」
「むむ? もう帰ってしまうのかのぅ」
「ああ。聞きたいことも聞けたしな」
天界の連中が、どれくらいのやばさなのか聞きたかっただけだしな。
たいした連中じゃあないことはわかったし。
「もうちっと遊んでいかんか?」
潤んだ目で、ばーさんが俺を見てくる。 ……寂しいのか。まあ、こんなところに閉じ込められて、だれも訪ねてこないんじゃあ……な。
「OKばーさん。なにする?」
「おお! じゃあ、ボンバ●マンやろうぞっ!」
テレビの前には、ス●ファミがあった。ふるっ!
ばーさんはウキウキしながら、パソコンに三色のコードを突き刺す。
なついな、この三色コード……。
「今日は夜通し遊ぶぞー! 孫とゲームぱーてーじゃあ!」
正直用事は済んだから、帰りたいってきもちはある。けど……ばーさんに孝行したいって気持ちもあるんだよ。
俺に取っちゃ、ばーさんは俺を育ててくれた、恩人だからな。
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