22.JKを夜のテイムしてみた
現実で温泉に入った後のこと。
「ご主人様♡ お夕飯作りましたっ♡」
「お、おう……ありがとう、麗子」
リビングには、真っ黒に焦げた料理? が並んでいる。
これを作ったのは家出JKの戸隠麗子。
痴漢されていたところを俺が助けた過去がある。なんやかんやあって今、俺の奴隷となって、身の回りの世話をしてくれてるんだが……。
「ゴミカスだな! 相変わらずまずいな! ぬしの作る飯は!!!!」
フェンリルのフェリ(人間バージョン)が、黒焦げ物体を一口頬張ったあとに、忌憚のなさすぎる意見を述べる……。
ストレートすぎだろ……。
「が、がーん……しょんな……」
「たしかにゲロまずっすけど、フェリちゃんもうちょい柔らかい言い方したほうがいいっすよ。傷つくし」
「おまえも普通に失礼だろ……」
漫画家なぎの頭をぺんと払う。
申し訳なさそうにする麗子。
「ごめんなさい……」
「いやいいって。作ってもらってるうえに文句なんて言えないさ」
「はう……♡ やさしいい……♡ すてき……♡」
麗子が自分の体を抱きしめて、くねくねと体を動かす。
「しかしまーじで料理下手なんすねれーこちゃん。料理の才能なさすぎっす」
才能……か。俺は前からある一つの仮説を考えていたことがある。
それは、ばあさんから超越者(元異世界人の転生者)の話を聞いたとき。
彼らはスキルや魔法を持ってこの世界に転生しているといった。
で、彼らはすごい才能を発揮していると。
裏を返せば、世間で言うところの才能って実は、【スキル】なんじゃないかって。
「なあ、麗子。おまえに鑑定スキル使ってみてもいいか?」
「どうぞ! ご主人さまになら、なんでもされたいです!」
「そ、そうか……じゃあ遠慮無く」
■戸隠 麗子
称号:性奴隷
スキル:財力、淫乱、巨乳、知力向上
め、明鏡止水さんがなかったら、思わず声を上げていたとこだった。
「どーしたんすか?」
「い、いや……」
性奴隷ってまずなんだ? いつの間にそんな称号を。
てゆーか淫乱て、巨乳て。どっちもスキルなのかそれ。どんなスキルなのか、き、気になるじゃない? 特に淫乱……いやいや!
今は見なかったことにして話を進めよう。
「麗子。おまえには残念ながら料理スキルがなかった。たぶんだけど、スキルは才能とイコールだから、どれだけ練習しても伸びないと思う」
「……! そ、うですか……そんな気が、してました……」
あっさりと認める麗子。落ち込むのは仕方ない。おまえに才能は無いと、はっきりとわかってしまったのだから。しかも第三者から指摘されたんだ。
目に見えて落ち込んでいる麗子。そんな姿を見ていると、なんだか可哀想になってくる。
「なあフェリ。才能……スキルって新しくゲットできないのか?」
「無理だな。前にも言ったが、おぬしはまれびとの称号を持っており、成長速度に補正がかかってるから、簡単にスキルをゲットできる。しかし大抵の人間は、そもそも基本的に生まれ持ったスキル以上のものを獲得できない。例外として、一生涯をかけて、長い長い訓練をしたすえに、もらえるのは1つみたいなそんなものなのだよ」
才能ってたしかに、そうだよな。そう簡単に手に入るのなら苦労ない。
「が、しかし……抜け道がないこともない」
「本当ですか、フェリ様!」
麗子がフェリに食ってかかる。
ほしい才能が手に入る。そんな夢のような方法があるなら、すがってみたい。そういうことなのだろう。
「うむ。しかしそれには我が主の協力が不可欠となる」
「俺? なにすればいいんだ」
「うむ……その方法とは……」
くわ、とフェリが目を開ける。
「交尾だ!!!!!!!!!!」
……。
…………。
………………はい?
「こ、こここここ……交尾っておまえ……」
明鏡止水が発動しなかったらもっとびっくり仰天してたろう。
「どういうことだよ?」
「このおなごに、主の《調教師》としての力を使うのだ」
「テイマー……。テイムしろってことか?」
「しかり。テイムされたモンスターは、主と契約が結ばれる。その際に新しい力を得るのだ」
そういえば俺も暴食王をテイムしたとき、倒したモンスターから能力を奪う能力を獲得したな。
「テイムモンスターの能力をゲットできるし、テイムされた側も主が格上の存在だった場合、新たなる能力を手に入れるのじゃ。存在進化の、ま、簡易版みたいなもんじゃな」
俺もたしかに、格上である神獣のフェリと契約して、この美形の顔を手に入れた。
それと同じ理屈ってことか。
「テイム方法は、戦って相手を屈服させる。しかしモンスターなら肉弾戦ができるが、こやつはか弱いおなご。バトルなんてできないじゃろ?」
「当たり前だろ。女に手を上げられるもんか」
「そこで交尾じゃ。ようはどんな方法でも屈服させればテイムが完了する。交尾ならば相手に肉体的なダメージを負わせることなく、屈服させることが可能じゃろうて?」
確かに女を殴るよりは、相手に嫌な思いさせなくていい……のか?
いやでもそんな、相手が嫌がるだろう。たとえ望む才能が手に入るからって……。
「やります!!!!!!!!!!」
ずいっ、と麗子が身を乗り出してきた。
の、乗り気なのか……?
「わたし、ご主人様に抱かれたいです!」
「そ、そう……なの? なんで?」
「それは……! す、すきだから……!」
顔を真っ赤にして麗子が叫ぶ。
す、好き……好きって……この子が?
「ど、どうして?」
「だってご主人様は、わたしのこと助けてくれた、ヒーロー、だから……」
なるほど、電車で助けたときに、俺のこと好きになってしまったのか。
「お願いしますご主人様。わたしあなたが好きです。あなたのために尽くしたい、あなたに服従したい。あなたのために……この命と心、そして、初めてを……捧げたいんです……」
切実そうな顔でそんなお願いをする麗子。
それに対してすぐにはいOKなんて言えなかった。
頼まれたからすぐ抱く、なんて不誠実すぎるし……。
「主よ、おなごがここまで好いてくれてるのだ。据え膳食わねばなんとやらだ」
「いやでも……」
「よいではないか。もとよりこの子はおぬしを心から愛してて抱かれたいと自ら言ってるのだ。何の不都合がある? それとも若い女は抱きたくないのか?」
「いやそんなことないけど」
「なら深く考えるでない。女がおぬしを求めてる。おぬしも性欲があるのなら、別によいだろう。それに、奴隷の主となったおぬしには、その女を煮ようが焼こうが問題ない。すべてを自由にできる権利があるのだからな」
……俺にだって性欲があるし、こんな美少女を抱けるのなら、抱いてみたいという気持ちがある。
「お願いします! どうか……初めてをもらってください……ご主人様」
★
……悩んだ末に、俺は結局麗子をテイムした。
テイムした結果、麗子は料理スキルをゲット。
「ありがとうございます! ほしかった料理の才能をくださったこと、本当に感謝いたします!」
……一方で俺は、麗子の持っていた【淫乱】スキルを手に入れた。
『条件を満たしました。淫乱スキルが進化し、スキル【絶倫】を獲得しました』
……夜の方でも、無双できるようになった、とだけ記しておこう。
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