219.時間の問題
俺のもとに天使トゥアハーデちゃんがやってきた。
芋を大量に食べていた。
で、だ。
「はふ……♡」
天使ちゃんが満足そうにお腹をさすっている。
「たべすぎました……」
「そうかそうかい。地面にごろっとするといいよ」
アイテムボックスからレジャーシートを取り出す。
「た、食べてすぐに寝たら、牛になると聞きますよ!」
まじめだなぁ。
「大丈夫、それ迷信だから」
「なんと、そうだったのですか」
「ああ、そうだよ。右向きに寝ると消化に良いって聞くぜ?」
天使ちゃんが素直に、横になる。
するとすぐに寝息を立てだした……。
「いちおう君の敵じゃなかったっけ、俺……?」
『くくく、墜ちたな、完全に。飯をくれた主に対する敵対心が薄れておるわい』
フェルが悪い顔をする。
『主よ、この間にこやつを討伐しようぞ?』
「いやいや、そんなことしないって」
『なるほど、性的に美味しく食べてからだな』
「ちゃうっての」
なんか悪い子に思えないし、殺すのはちょっと抵抗を覚えるのだ。
『まあ、こやつはもう主に落ちかけておるし、時間の問題か』
「なんだよそれ……」
ま、とりあえず寝かせておこう。
話は起きてからだな。
『ところで主よ』
「はいはい」
皆まで言わなくても、フェルがもっと芋を焼けといってるのがわかる。
俺は芋焼きおじさん役を続行するのだった。
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