211.信者増える
とりあえずシリアスは終了したらしい。
殺し屋たちが召喚しようとしていた邪竜は、俺が異世界でぶっ殺していたとのこと。
「…………」
無一郎さんが俺の前にひざまずいて、俺の足にしがみつく。
「神……」
「やめろぉ!」
こいつまで俺のこと神扱いしてるんですけど!?
「長野神……そう、あなた様はやはり……神……」
「違いますぅう! 俺は普通の人間ですぅ!」
けれどもこの人は涙を流しながら「神……」と繰り返してる。えええい、うぜえ!
『諦めよ、神』
フェルさんがにまにま笑いながら言う。
『そこの刑事は、この世界が本気で滅ぶことを覚悟していたのだよ。その危機を救ったのだ。おまえ様は救国の神に見えるんだろうよ』
正直日本を救ったなんて実感はないんだよなぁ。
まあ、あのドラゴン確かにちょこっと強かったけども。
「神として、教科書に載せないと……」
「無一郎さん!? あんたまで県と同じになってないです!?」
ふらふらと立ち上がり、無一郎さんが走り去っていく。や、やべえぞ……。
『また信者が増えたな。きっと警察内部でも、おまえ様を神扱いする連中は出てくるだろうよ。教科書に長野神が載る日は近いな!』
ああああもうどうしてこうなった……
【★大切なお知らせ★】
新作
『虐げられてた片田舎の治癒師、自由気ままに生きる〜辺境の村で奴隷のようにこき使われてた私、助けた聖獣とともに村を出る。私が居なくなって大変お困りのようですが、知りません』
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