209.日本ピンチ……?
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「単刀直入に言います。日本が終わります」
……俺の屋敷にやってきたのは、公安の刑事、贄川 無一郎さん。
サングラスをかけた、白髪のトレンチコート男。
見た目のうさんくささも相まって……。
「う、うそだぁ……」
と思わずつぶやいてしまう俺。
場所は、俺んちの居間。
ちゃぶ台の前に座ってる無一郎さん。
彼はサングラスを外し、俺を見てきた。
……マジだ。
マジの目をしていた。え、本当に……?
「ほんとに日本おわってしまうんです?」
「うん、終わる。このままだと」
「な、なんで……?」
「練能力者の仕業さ」
れんのうりょくしゃ……。
ああ、あれか。
逆異世界転生者たちのことだ。
向こうの世界からこちらの世界に転生してきた人たちってのが一定数居るらしい。
大抵の連中は転生する際に記憶とともに能力も失う。
けれどまれに、記憶と能力を引き継いでこっちに来る連中がいる。
そいつらが練能力者っていうんだってさ。
「正確に言うと、悪しき練能力者……殺し屋たちの仕業だね」
この世界において、練能力者は二種類に分類される。
公安に管理される人たち。
そして、公安に管理されない……殺し屋たち。
「でもなんか、殺し屋っていなくなったんじゃなかったっけ?」
「そう。君のおかげでね。けど……まだ残党がいたんだよ。そいつらが徒党をくんでね、水面下で計画を進めていたのさ」
はあ……。
ん?
「公安は殺し屋たちの動きを察知できなかったの?」
公安だってバカじゃないだろうし。
「申し訳ない……我々は油断していた」
「油断?」
「ああ。この日本から殺し屋が一掃された、とね」
「そりゃまたどうし……あー……」
俺ね、はいはい、俺っすね。
俺っていう凄いやつがいるせいで、悪い練能力者は日本からいなくなったって、そういや前に言ってたかも。(ニュースでも信者の県が言ってたし)
『公僕連中は、主のおかげで訪れた平穏を享受し、その結果足下がお留守になってしまったわけだ。そのくせ主にすがりつこうと? ちょっと虫が良すぎるのではないか……?』
無一郎さんが黙ってしまう。
まあ、自業自得っちゃそうなんだが。
「可哀想だろフェルさんよ」
『む……。なんだおぬし、助けてやるのか?』
「そらね」
日本滅んでほしくないし。
元はと言えば俺のせいでもあるわけだしな。
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