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205.呪いとく



 俺は闇の大精霊にシャドウと名前を付けた。

 結果、シャドウは進化したのだった。


「んじゃ、ラビリン。こいつと契約してやって」

「は、はいなのですっ!」


 そもそも俺がここに来たのは、俺の股間にかかっている邪龍の呪い(女を無差別に発情させる呪い)を、呪術師のラビリンにといてもらうためだ。


 ラビリンはシャドウの前までやってくる。


「では、契約を結ぼうぞ」


 すっ、とラビリンが手を前にかざす。

 するとラビリンの指に、アメジストの指輪がはめられていた。


「これは精霊との契約の証。【精霊の指輪】だ。これでおまえはいつでも、おれの力を使うことができるぞ」

「わ! わ! すごい! 体に力があふれ出てくるのですー!」


 よしよし、ラビリンがパワーアップしたぞ。


「ありがとうなのです、神様っ!」

「お、おう……」


 俺の呪いをといてもらうため、ここにつれてきて、パワーアップさせたのだ。

 だからお礼を言われると気まずい……。別に君のためじゃないんだよ。ごめんな。


「ま、まあいいから。ほら、解いてくれよ」

「はいなのです! いくのです!」


 ラビリンが俺に、指輪をはめた手を向ける。


「【大解呪グレーター・ディスペル】」


 瞬間、俺の股間が熱くなる!

 何かが剥がれていくのがわかった。


 やがて熱が消える。


「フェル! どうだ?」


 フェル(メス)は俺に近づくと、呪いの影響で発情してしまっていた。

 フェルは近づいてきて……。


『おお! 発情しないぞ!』

「ほんとか! やったー!」


 これで厄介な呪いともオサラバだい!

 ふぅ~やれやれ。解くのに結構時間かかったぁ~!

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