199.幻術
【※読者の皆様へ】
今回のあとがきは、
「全ての読者様」にお読みいただきたいです!
1分も掛からないので、最後まで目を通してくだると幸いです。
俺は闇の大精霊に会いに来ている。
どうやら俺たちを試しているらしい、精霊の罠をかいくぐり……。
ついに、俺たちは広いホールへと到着した。
「ここが闇の大精霊の寝床でいいのか?」
『『『そー』』』
俺の周りにいる微精霊たちがうなずく。
うーん……ただのホールだ。地面は石畳、壁は土まるだしで、木が張っているくらい。
ほかに何かがあるわけでもない。
精霊の影も形もない。
「留守してるのかな?」
そのときだった。
ずぶ……。
「あわわあ! か、神様たすけてください!」
「おん? どうしたラビリン? って、おおお!?」
ラビリンが床に沈んでいくのだ!
底なし沼のように、ずぶずぶと!
「え、どうなってんだこりゃ!」
俺は近づいて、ラビリンの腕をつかみ、引っ張り上げようとする。
が。
「ぬぐぐぐ! 持ち上がらない!」
どんどんとラビリンは沈んでいく。
一方で俺はいくら頑張っても彼女をもちあげられない。
「フェル! おまえも手伝え!」
『ぶぐぶぐ……』
「フェルーーーーーーーーーーーー!」
フェルのやつも沈んでいた。
鼻先しか出ていない!
おかしい、普通の地面なのに、俺たちはどうして沈んで……いやまて。
「俺も、どうして沈んでるんだ……?」
俺は浮遊してるっていっていた。
床に接地してないのに、どうして、俺は沈んでいくんだ……?
……どうにも違和感がある。
微精霊たちが何も言わないのも気になる……まさか!
「幻術!」
パキィイイイイイイイイイイイイイイイイン!
「『は?』」
俺……と、誰かの間抜けな声がした。
俺は床に倒れている。もちろん、沈んでいることはない。
「はひぃん! たすけて~!」
『ぶぐぐぐぐ……あるじぃ~……』
ラビリンとフェルは、俺の目の前で倒れて、目を閉じている。
まだ幻術にかかったままか。
『し、し、しんじらんね~~~~~~~!』
俺の目の前には、黒い大きな光の球があった。
球がしゃべるたびに、明滅を繰り返している。
『オレ様の幻術を自力で突破!? しかも……何かこいつ自身がやったわけじゃない! なんだこいつ! なんなんだこいつぅ!?』
どうやらこの黒い球体が、闇の大精霊らしい。
なんだこいつだって……?
「ただの、ドロップアウトしたおっさんだよ」
『『『長野神~』』』
「それ恥ずかしいからやめて!」
微精霊が、俺の恥ずかしいあだ名を言うのだったっ。
やめて! それ!
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