182.恐ろしいドラゴン
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺の息子がブラックドラゴン(隠語)になった。
何を言ってるのかわからないって?
俺も訳わからないよ!!!!!!!!!
で、なぎと悠乃をヒイヒイ言わせまくった俺は、リビングへと向かう。
「フェル……フェル?」
俺の相棒的フェンリルの姿がない。
どこ行ったんだろうかと思ってあちこち探してると……。
「おまえなにやってんの?」
押し入れの中に入っていやがった。
最初布団かと思ったぞ。もふもふだったし。
ぱっと見押し入れの中に、ふわふわの布団がいっぱいに入ってるようだ。
『ブラックドラゴンを隠してあるか』
「股間のこれをドラゴンって言うな」
にゅっ、とフェルが顔だけを押し入れから出す。
まだ警戒してるようだ。
『女どもは?』
「全員ノックアウトっすよ」
『主の性欲は?』
「まるで衰えない……」
ぴしゃっ、とフェルが押し入れを鼻先で締めた。
「なあこれなんなんだよ?」
『竜の神の力が、ぬしに取り込まれたのだろうな』
神を殺した人間は只人ではなくなるらしい。
つまりすごくなるってことだ。
異世界で邪竜を倒した俺に、さらに強い力が宿った。……股間に。
その影響でやりまくっても全然性欲は衰えないし、女は俺のドラゴンを見ただけで発情してしまうし、出しても……嫌これ以上はやめておこう。
『エロ漫画の主人公みたいな能力を得た訳か』
「嫌なたとえだな……それで、おまえはどうして隠れてるんだ?」
『獣か……』
「わかった、もう全てわかった」
犬✕人なんて、俺も嫌だよ!
どうやら邪竜の影響を受けないように、身を隠してるみたいだな、フェルのやつ。
『しかしめちゃくちゃ危険な力を手に入れたな、主よ』
「そうなん?」
『ああ。なにせそのドラゴンがあれば、どんな女もおぬしにメロメロ。だれでも言うことを聞かせられる。国家転覆もできるやもな』
「んなおおげさな……」
と思ったが、たしかになぎも悠乃も、俺とドッキングしてるとき、俺の言いなりになっていた。
フェルの言うことも、あながち、言い過ぎでも間違いでもないのかもしれん。
「力を封印できないのか……?」
『主のばばあに頼んでみれば?』
なるほど……。
いやでも、見せた途端ばーさんとやることになった……とかなったら、嫌だぞ、俺は。
『呪いに詳しい種族に聞いてみるかだな』
「呪いに詳しいっていうと?」
『異世界にいる森呪術師とかな』
なるほど……森呪術師か。
「行ってみるか。出てこいフェルえもん」
『エロ同人みたいなことしない?』
現代になじみすぎだろ、この伝説の神獣さんは……。
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