表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
181/241

181.黒くて巨大な硬いドラゴン(意味深)



 異世界から現実へと帰ってきた。

 

「あ、おかえりっす、界人かいとさん」

「なぎ。ただいま」


 元漫画家の南木曽なぎ。

 ひょんなことから、俺と同居することになった、メガネっ娘JKである。

 ちなみに凄いスタイルがいい。


悠乃ゆのの様子は……?」

「おかえりなさいっ、ご主人様♡」


 この爆乳美人は豊野 悠乃。

 凄い女優で、自殺しようとしたところを助けたことで、惚れられた。

 あとなぜか奴隷になった。


 ちなみに練能力者れんのうりょくしゃ(逆異世界転生者)である。


「まだいたんだ……悠乃……」

「ちょ、ひどくないっすか?」


 イヤ別に、ここにいろなんて言ってないし。

 帰ってもらって全然構わないんだが。


「命の恩人であるご主人様への、恩を返していないうちは、帰れません!」

「ああそう……」


 別に恩義なんて感じなくていいのにな。

 やれやれ……現実でも一人のんびりはできそうにないのである。


「風呂入るわ」


 風呂の時くらいは一人でゆっくりしたいからな。

 俺は露天風呂へと向かう。


 俺んちにはなぜか露天風呂があるのだ。

「ふぅ~……」

『おつかれだなぁ、主よ』


 フェンリルのフェルが、にやにやしながら、湯船に浸かっていた……って。


「おまえ雌じゃないか?」


 なんで男と風呂入ってんだ……?


『うむ。雌だ。女ではない。だからいいだろう?』


 雌は女だと思うんですがそれは……。


『しかし……おお! 主よ、いつの間にそんな、ご立派なものをぶら下げるようになったのだ?』


「は? 何言ってんだよ……?」


 フェルの視線が俺……というか、俺の腰のあたりをロックオンしていた。


『はあはあ……なんと強い……魅了の力……これは……すごい……』

「魅了? おまえなにいって……って、えええええええええええええ!?」


 俺は自分の股間を見た。

 そして……そこにはあった。


 ドラゴンが。

 そりゃあもう、立派なドラゴンがあった。


「なんっっじゃこりゃああああああああああああああああああああああ!?」


 お、おかしい。

 俺のドラゴン(隠語)のサイズは、平均的だったのに。


 俺の股の間には、それはもう見事な、そり立つドラゴンがあった!


『これはおそらく……はあはあ……邪龍を討伐した影響だろうな……』


 フェルのやつがなんか悶えてる。

 ってか、え?

 邪龍討伐の影響……?


『こ、古来……神を殺したものは、神殺しといって、強い力を得るものなのだ』


 神話にもそういうのあるよな。


『おそらく主は……んぅ……こないだ異世界で邪龍を討伐した。その結果、強い雄の力を……ああもーだめだ! このままでは主を襲ってしまいそうだぁ~!』


 襲うってこの場合は、多分食するって意味じゃない、性的な意味だ!


「や、やめろよ! 犬とやる趣味はない!」

『わ、わかってる……我はあがる。おそらくおぬしのデカいそれには、恐ろしいほどの魅了の力が宿っていると思われるぞ』


「これに……?」

『ああ。その黒くて大きくて硬そうな……ああだめだ! 正気をたもってられない! さらば!』


 ばびゅんっ! とフェルが去っていく。


『我はフェンリルだからこれですむが、耐性のない人間相手だと、ヤバいから注意せよ!』


 ……と、珍しくご忠告してくれるフェルさん。

 ん? 耐性のない人間……?


「「…………」」 


 嫌な予感がして、後ろを振り返る。

 そこには……なんというか、肉食獣が二人居た。


「か、界人かいと……しゃん……」

「ごしゅじんさまぁ~……」


 ……訂正、猛獣がいました……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 先輩奴隷の麗子を忘れないであげて!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ