173.マジ守り神
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
界人が自分のアニメを見て困惑してる、一方そのころ。
公安の刑事、贄川 無一郎は、東京に帰ってきていた。
都庁、公安の自分のデスクに座ると同時に、固定電話がかかってくる。
潜入中の公安職員、見晴者からだった。
「はい贄川」
『おつかれさん。調子はどうだい?』
「ぼちぼちだ。相変わらず界人くんのことで振り回されてるよ……」
無一郎の任務は異次元者、界人の監視である。
彼は何をしても他者に大きな影響を与える。
何をしても大ごとになるので、監視するだけで、心も体も疲弊してしまうのだ。(驚きすぎて)
『でもまあ、殺し屋が日本から完全に撤退したからね。君たちは楽になったんじゃあないの?』
「は? なんだそれ。聞いてないぞ」
この世界には異世界の能力をもって、現実世界に転生してきた、逆異世界転生者たちが大勢いる。
彼らの多くは自分の能力に気づいていないのだが、まれに、その能力を自覚する者たちがいる。彼らを錬能力者という。
錬能力者となったものの生きる道は、公安の犬となるか、殺し屋となるかの二択を迫られる。(どちらにも所属しない界人は例外なのだ)
そんな殺し屋たちが、日本から完全にいなくなったと、見晴者は言った。
……信じられないことだ。
「殺し屋は日本にかなりの数がいたんだぞ? そして、奴らを根絶するために我々公安は東奔西走してきた……。それが、完全にいなくなっただって?」
『ああ。異次元者が出現して、たった数か月でね』
「数か月、か……。公安の努力は、神の前にはちり芥のようなものだったわけか……」
神。
そう、カイトは神の力を所有している。
そこにいるだけで、その土地を神域に変える。どんなケガや病気も治してしまう。
逆に、悪しきものが神域に立ち入ると罰が下る。まさしく、神と言っても過言ではない存在となった。
錬能力者たちはみな、カイトを恐れた。
最初は、長野県だけだった。しかし長野神のうわさが全国的に広まった結果、神の力は日本全土に及ぶことになった。
その結果、日本で悪いことができなくなり、殺し屋は廃業もしくは、日本から撤退を強いられたのだ。
「県を泳がせたのは、これを狙ってのことだったんだな」
『まあね。まさかここまでうまく行くとは思ってなかったけど。結果、日本は平和になったわけだから、いいじゃあないか』
県は局アナとなり、カイトのすばらしさを伝道してる。
最近は長野神を使ったアニメを作成した。
『あのアニメ、海外でも人気らしいよ。そうなると、長野神の信者が海外にもできることとなり、その影響を国外でも受けられるようになる』
「そうなれば……殺し屋は海外でもやっていけなくなる」
『それだけじゃあない。ケガ、病気もこの世界から根絶されるかもしれない。現に長野県ではもうケガも病気も一切発生してない』
冗談のような話だが、事実である。
今、長野県はマジの神が住む、パワースポットになったのだ。
『ま、カイトくんについては、今は静観しておこうよ。ほっとくだけで世界はどんどんと平和になるわけだし』
「そうだな……」
がちゃん、と無一郎は電話を切る。
カイトのおかげで世界は平和になっている。公安もいずれ、必要なくなってしまうだろう。
「そうしたらどうしようかな……。妻の会社でも手伝うかな」
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