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【Web版】異世界行ったら長野の神になりました  作者: 茨木野
第3章

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171/243

171.アニメ化する神



 俺、界人は異世界では賢者、そして現実では神として超有名になっていた……。


「どうしてこうなった……」


 長野の山奥、ばーさんの屋敷。

 茶の間で俺はぐでーっとしている。


 テレビの前にはフェンリルのフェルがいて、テレビをずっと見てる……っていうか。


「なんか家のテレビでかくね?」


 まえはちっこいやつだったけど、今はとんでもないデカさのテレビが鎮座していた。


「おまえいつ買ったの?」

『買ってはない。お供え物だ』

「は……? 今なんて?」

『だから、お供え物だ』


 はいぃ?

 お供えもの? テレビを? つーかなんでお供え物がここにあるんだ?

 つーか誰への?


『無論、長野神へのお供え物だ』

「まだその話続いてたんだ……」


 長野神っていうのは俺のことだ。

 どうやら俺は知らぬ間に神パワーを身につけているようなのだ。


 その力で色々やらかし、気づけば神。


『山の麓に神社があるだろ? 長野神をまつってる』

「そういやそんなものありましたね……」

『そこに毎日のように大量のお供えものがされてるのだ。我はそれを毎日回収しているのだよ。感謝しろよ、我が主』


 まじか。この犬そんなことしてらしたのか……。


『包装してる菓子などはいいが、肉やら魚やらは腐ってしまうからな』

「ほーん……そっか。おまえそんなことやってたのか」

『感謝しろよ』

「ああどーも」


 まあ生ゴミ化して腐らせる羽目にならずにすんでるから、いちおう感謝しておく。

 でも別に頼んでないし、なんだったら、信者にお供え物なんて欲しいって言ったこと一度もないし……。


 そもそも長野神をまつる神社なんて作って良い許可だしてないし!


「はーあ、安住の地はどこにあるんだろうか……」

『ここにあるではないか。働かずとも飯が食え、だらだら過ごすことができる』

「俺はもっと誰にもかかわらずのんびり生きたいの!」

『贅沢ものだなぁ、っと、そろそろ始まるかな』


 は?

 始まる……?


 ニュース番組がおわり、朝10時を告げる。


『それゆけ! ながのかみ!』

「は!?」


 なんか……知らんアニメがはじまってる!?

 え、なに、それゆけながのかみって!?


『なんだ知らぬのか? 最近始まったアニメだぞ』

「しらねえええええええええええ!」


あがたが出てるテレビ局があるだろう? そこで毎週土曜日の朝10時に放映されてる、教育番組だ』

「だれになんの教育ほどこそうとしてるんだよぉおお!?」


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★茨木野の新連載です★



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『【連載版】追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する』

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