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157.希望の光



 七獄セブンス・フォールをクリアしたあと、俺はハイエルフの里へとやってきていた。


 エスケープしようと、里を包んでいた結界を破壊。

 するとなぜか感謝されるのだった。


「わーわー!」「ありがとうございます、恩人様!」「恩人様ぁ……!」


 なんか知らないが、ハイエルフたちからは感謝されまくっている。

 マジで意味わからん……誰か説明をしてくれ……。


 と、そのときだった。


『ぬぅううん! 貴様かぁあ!』

「あ? なんだ……?」


 どこからか、男の声がした。

 ごごごお……と空が暗雲に包まれる。


「! しまった……やつが異変に気づいたようです!」


 ハイエルフのひとりがそう言う。


「やつ……?」

『どこのどいつか知らねえが! おれさまのテリトリーに土足ではいって、おれさまの食料を横取りするたぁ、イイ根性してるじゃあねえかよぉ!』


 黒いもやもやが頭上で固まろうとしている。

 まじで……なにあれ?


 テリトリー?

 食料……?


「なんだかわからんが……ここがあんたのテリトリーってんだったらすまなかったな。別に食料を横取りするつもりないから、さっさとかえるつもりだし」


 食料っていうのは、多分この辺に生えてる果実とかだろう。

 てゆーか、あの黒いモヤモヤがなんなのかわからんけど。


 面倒ごとに巻き込まれる前に、帰りたい。


『生きてここを出すわけにはいかん! くらええ!』


 黒いもやもやから、どろりとした……粘液状の何かが落ちてきた。

 うわきっしょ。


「こういうときは……浄化ピュリフィケーション


 汚れを取る魔法だ。

 すると……。


『ふぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!』


 なんか知らないが、黒いモヤモヤが苦しみだす。


『ば、馬鹿なぁああああああああ! これは神聖なる魔法!? われには効果てきめん……ぎゃぁあああああああああああああああああああああああ!』


 なんか知らんが、黒いモヤモヤは浄化の魔法で消えてしまった。

 あれ、泥だけ消すつもりだったんだがな。


「まいっか。って……ええ!? お、おまえらどうした!?」


 ハイエルフたちは、俺に土下座していた。

 涙を流すものまでいた。


 な、なんじゃあこりゃ!?


「ありがとうございます、救世主さま……!」


 きゅ、救世主ぅ!?


「ありがとう!」「やはり希望の光だったか!」「希望の神だ!」


 また神かよぉおおおおおおおお!

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