148.かみ合わない二人
《アギレアSide》
七獄の途中で勇者とで会った、界人とそして魔王アギレア。
界人はほぼ全てのモンスターを、何もせずとも破壊できた。
まさしくそれは……。
「破壊神……」「破壊神!」
アギレアはマイナスのイメージでそう言った。
全てを破壊する、恐るべき化け物だと。
しかし勇者は違う意味合いで言ってるようで……。
「君もそう思うよな!」
「あ、ああ……」
「どんな困難も、全て打ち砕いてみせる! まさに破壊の神! すげええ……!」
と割とポジティブに捉えてる様子。
アギレアは怯えてるのだが……。
「気が合うな、おれら!」
「え、ええ……?」
ドウシテソウナル……?
「ししょうーはすごいって、思うよね!」
「あ、ああ……まあ、すごいというか、バケモンというか……」
「わかる、わかるっすわー! 師匠の強さは化け物級! いやぁ、とことん気が合うねえきみ!」
違う違う、そうじゃない。そうじゃあない。
多分この勇者は、界人を自分にとってよい存在だと思っているのだろう。
だがアギレアにとって界人は恐怖の対象でしか無かった。
モンスターをにらんだだけで、ほぼワンパンできるとか……どうなってるのだ……?
「気が合うねおれたち!」
「いや……」
「そうだよね!」
「ええ……」
界人といい、この勇者と言い……。
このダンジョンに来て、変なやつとで会ってしまったと、アギレアはそう思うのだった。
そうこうしてると、一行はついに……。
「ここが、ボスの部屋かー」
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