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147.こいつやべえよ、と魔王は思った



《魔王Side》


 七獄のダンジョンにて。

 魔王アギレアは、恐怖で震えていた。


「…………勇者だぁ……魔王を殺す力を持つ男がそこにいるぅうう……」


 アギレアがガクガクブルブルと震えながら、フェンリルのフェリの後ろにくっついてる。

 いざとなったらこの犬を盾に逃げようと思っていた。


『くく……困ったなぁ魔王よぅ。天敵がすぐそばにいるでな』

「! き、貴様っ。気づいていたのか! 我の正体にっ」

『無論。気づいておらぬのは我が主……と、子供くらいだな』


 ……やはり界人は気づいてない様子だ。

 そんな風に歩いてると、行き止まりにたどり着く。


「あれ? ししょー、いきどまりっすね。ルート間違えたんすか?」

「いや、最適解を選んだはずなんだが……ふぅむ」


 アギレアは周囲を見渡す。

 かんぜんなどん詰まりだった。


 だが、界人はうなずいて言う。


「なるほど、この壁の向こうに通路があるんだ。ぶっこわせばいいわけだな」

「は? ちょ、ちょっと! 迷宮の壁は非常に固く、破壊不可能物質と言われて……」


 どごぉおおおおおおおおおおおおおおおおおん!


「ええええええええええええ!? 壊れたぁあああああああああああ!?」


 目の前にあった壁が木っ端みじんにぶっ壊れて、通路が出現したのである。


「うぉー! すげー! ししょーなにやったの!?」

「い、いや……なにも……ただこれを壊せば良いっておもっただけで」

「思うだけで迷宮の壁ぶっ壊すとか、やべー! すっげー!」


 ……いやいやいやいや!

 すごいなんてレベルじゃないだろ!


 魔王アギレアは突っ込む。

 というか何があったんだ!?


『なるほどなぁ。主は今神の力を宿している。故に、念じるだけで神の力をつかい、破壊不可能なものを壊すことができたのだろう』

「か、神……」


 たしかに、神だ。

 あんなひ弱そうな人間が、超難関ダンジョンたるこの七獄で生き残れるわけがない。


 神の力を持つが故に、彼はこのダンジョンを、まるでピクニックするかのような気楽さで、踏破できているのだ……!


「やべえよ……やべえ……」


 アギレアは界人に戦慄の表情を向けるのだった。


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