146.勇者と魔王の邂逅
俺はダンジョンに潜っている。
そこで……勇者ブレイバ君と再会した。
「こんなとこできぐーですねししょー!」
……この新米勇者とは浅からぬ因縁が……因縁?
まあ関わりがあった。
「そーね。君はここでなにしてるの?」
「鍛えるんすよ! 仲間達と……ね!」
カリスちゃんと、あとデカいペット……? 的なものがブレイバくんに随伴していた。
『おお、ベヒーモスか』
『そういうあなたは、フェンリルか』
ふすふす、とふたりが鼻をくっつけあって話している。
珍しいのかね。
「あばばばば……」
「ん? どうしたアギレアちゃん?」
ダンジョンの中でであったツノ子こと、アギレアちゃん。
彼女は勇者を見て震えていた。
「どうしたんすか、ししょー。その幼女ちゃん?」
「え、ああ。このダンジョンで迷子になっててな。ほっとけなくって」
「迷子をほっとけないししょー、ほんとやさしいっす! やっぱ神っすわ!」
神はやめて。
もう神神いわれまくって、しかも神と出会いまくったから、軽くトラウマになってるんだよね。神。
「じゃ、俺はここで……」
「待ってくださいっす! ししょーはここでなにしてるんすか?」
そういや何してたんだっけ……。
ああ、そうだ。
「このダンジョン、俺んちの庭にできちゃってさ。早めに駆除したくて」
「なるほど! でしたら、自分も手伝いするっす!」
「えー……」
団体行動ってめんどいんだがなぁ。
「そ、そうだぞっ! だれが貴様なんぞと一緒に行動するものかっ!」
アギレアちゃんがそう言う。
俺も同じ気持ちだけど、ナンデ君が言うの?
「いいじゃないっすか! 目的は一緒! ならついてっても! ねーえー!」
その後もねーえーとうるさかったので、ついていっていいと許可したのだった。
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