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143.魔王? アギレア



 ダンジョンで角の生えた幼女を発見した。

 宝箱に顔を突っ込んで、出れなくなると言う、お茶めっぷりを発揮していた。


「た、助かった……」


 ちっこい子だ。

 赤い髪をツインテにしてる。


 側頭部からは黒い角が生えていた。

 ツノ子ちゃんは……何歳くらいだろうか。


 でも10は言ってないだろうなぁ。

 明らかにちっさいし、いろいろが。


「お兄ちゃん……ありが……」


 ハッ! とツノ子ちゃんは何かに気づいたような顔になると……。


「くく……くははは! やはり邪神は我に味方していたか!」

「じゃ、じゃしん……?」


 いきなり何言い出すんだこいつ……?


「我は邪悪の王! アギレア!」

「お、おう……」

「邪神の加護を経て、この地にまいおりし、邪悪なる存在……!」


 あ、わかった。

 そうかなるほどなー。


「ごっこ遊びな」

「ごっこ遊びちゃうわ!!!!」


 くわ、とアギレアちゃんが目を剥いて叫ぶ。

 そっかそっか。そういう年頃なんだな、うんうん。


「君、ひとりかい? お父さんとお母さんは?」

「我を子供扱いするなー! 我は……貴様なんぞより年上なのだぞー!」


 まだごっこ遊びにしてるようだ。


「アギレアちゃん、だめだろー。ランクが低いとはいえ、ダンジョンに子供がひとりで来ちゃ

「あ、え? て、低ランク……いやここ……むぐぅ」


 するとフェンリルのフェリがちかづいてきて、人間姿となって、女の子の口を塞ぐ。


「まあまあアギレアとやら。ここであったのも何かの縁だ。主よ、この子も一緒に連れてくのはどうだ?」

「ん、ああそうだな」


 てゆーか、大人として、コンナ危ない場所に子供を置いてけないもんな。


「おいこら貴様! 邪悪なる魔の王にたいして、子供みたいな扱いするなー!」


 はは、邪悪なる魔の王ねえ。

 まさか魔王ってか? なーんて。


 ま、子供の遊びだろう。きっと。

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