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【Web版】異世界行ったら長野の神になりました  作者: 茨木野
第3章

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134.知らぬがほとけ


 俺は散歩からの帰り道、参拝客と出会った。

 参拝客達は、神社に行く予定だったらしい。


 そんで長蛇の列の先端まできたところ……。

 俺んちがある山の、麓に、そりゃあ立派な神社ができていたのだ。


 みんなこの神社にお参りしていって、帰っていった。

 ふーむ……。


 俺は神社の奥へ向かって歩いていく。

 ここもなんか、立派な階段がいつの間にかできていた。


 山の中を進んでいくと……。

 ばあさんの屋敷が見えてきた。


『わが主~』


 フェリのやつが、露天風呂にのんきに浸かっていた。


『『『へろー、界人ちゃーん』』』

「ペットども……またきたのか。しかも、団体さんで」


 フェリと一緒に露天風呂に浸かっている、猫とか亀とかの小動物ども。

 こいつらは、神らしい。


 で、なんでか知らないが、神の連中はここの露天風呂を気に入っているらしく、定期的に湯治にくるのだ。

 まったくもって迷惑な話だ。


「帰れアニマルズ」

『『『まあまあまあまあ』』』


 どうやら長居するつもりのようだ。

 強制的に転移してやろうか。


 しかし小動物的な、愛くるしい見た目をされると、敵意は萎えてくるな。

 ほっとくか。


「なあフェリ。おまえさ、下の方に神社ができたのって知ってた?」


 知らないとは思うが、念のため聞いてみる。


『知ってるぞ』

「え!? なんでおまえ知ってんだよ」

『なぎとたまに散歩にいくからな。ああ、もちろん姿は小さな子犬に変えているぞ。たっくん事件があったからな』


 前にフェリの馬鹿でかい姿で散歩してたら、子供に見つかるという事件があった。

 あれがあって、フェリは姿を変えるようになったみたいだ。


「あんな大人気の神社なんて、いつからできたんだ」

『吾輩より、そこのアニマルズのほうが詳しいのでは?』


 は……?

 なんで……?


「おい神ども」

『『『わしゃしらーん』』』


 とぼけた調子でそっぽ向く神たち……。


 まさか……。


「おまえらが作ったのか! あれ!」

『『『しらーん』』』

「こっち見て言えや、え、おい」


 神たちは風呂から上がると、


『『『ばいびー』』』

「あ、こら! ちくしょう……逃げやがった……!」


 神の連中、都合が悪くなると逃げるんだよな……ったく。


『まあ良かったではないか』

「よくねーよ。あんな人気スポット作られちゃ。奥の俺んちまで参拝客がきたらどうするよ?」

『来ないだろう?』

「なんでだよ」


 きょとん、とするフェリ。

 え、なにか間違ったこと言ったか……?


『主よ。一応聞くが、あの神社、誰をまつってるから知ってるか?』

「はぁ……? 知るわけないだろ。どこの神かしらねーけど、家の近くに勝手に神社なんて建てないでほしいよなぁ」


 なんか人気の神さまらしいしよぉ。  するとフェリが、ゲラゲラゲラと爆笑しだした。


『これは傑作だ! そうかそうか、よその神をまつる神社を、勝手に、神たちが作ったと!』

「違うのか?」

『はーあ。くくく……やはり、我が主は面白いな! 退屈しなくていい! くっくっく……!』


 何なのまじで……?

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『【連載版】追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する』

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