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【Web版】異世界行ったら長野の神になりました  作者: 茨木野
第3章

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127/243

127.神の耳



 さて。

 世界扉ワールドドアごしに会話が繰り広げられている。


 アーニャは現実から異世界への渡航を望んでいる。

 俺がいれば行くことはできるが、自由に暮らせるわけでもない。


「そんな……」

「フォージアよ。ぬしはもうそっちの世界の住人じゃ。こちらのことは気にせず、好きに生きる道を選んだ方がよい」

「でも……姉様。あたしには、もう何もない……あたしには姉様しか……」


 そのときだった。


『アーニャ!』


 ん?


「なんだ……」

『どうしたのだ主よ?』


 フェリが俺に尋ねてくる。


「いや……なんか変な声が……」

『アーニャ! どこにいるの! アーニャぁ!』


 ……ふむ。

 さっきからアーニャの名前を呼ぶ、女の声が響いているのだ。


 え、なにこれ?

 コワ……。


『どこ!? あーにゃぁ!』

「な、なあ……アーニャ。あんたを探してる人に、心当たりいるかい?」


 何を唐突に、と目を丸くしてるアーニャ。


「なんか探してる人いるっぽいぞ」

「……確かにこっちの世界での、姉がいるが」

「へえ、姉」


 なんだよ、こいつ。

 ちゃんと心配してくれる、姉ちゃんがこっちでもいるんじゃあないか。


 それを捨てて異世界へ行こうとしていたのか?

 ったく……自分勝手だな。


 しかしどうしよう。

 引き合わせたくても、


「きゃあ!? え、なになに!? どうなってるの!?」

「「「ええー!?」」」


 そのとき、俺の目の前に、小さな女性が突如として現れたのだ!


「あ、あんたは……?」

「た、ターニャ・贄川にえかわです……」


 贄川にえかわ……?

 無一郎むいちろうと同じ名字……じゃね?


「! アーニャちゃん!」


 ターニャが涙を流しながら、アーニャに抱きつく。

 そのままおいおいと泣き出してしまった。


「もうもう! 心配したんだからね!」

「……あたしのことを? どうして?」


 どうしてなんて決まってんだろ。


「家族だからだろ?」

「え……?」


 余計なお節介だとはわかっていても、俺は言う。


「あんた、こっちの世界に何もないとか言ってたけどよ、あんたを必死になって探してる、姉ちゃんが……家族がいるんじゃないか」


 涙を流す姉。

 アーニャは戸惑いながらも、姉にされるがままになっている。


 世界扉ワールドドア越しに、イージスが言う。


「よき、姉に恵まれておるではないか、フォージア……いいや、アーニャよ」


 イージスが慈愛のまなざしを向けて言った。

 アーニャは涙を流して、姉を抱きしめる。


「ごめん……姉さん……心配かけてごめんね……」

「ううん……いいの……無事で良かった……」


 ……さて。


「この姉を呼び出したのって、どうやったんだろう?」

『主がやったのだろう?』

「まあ。でも別に魔法を使ったわけじゃないんだが」


 そもそも姉の声が聞こえていた時点でおかしいだろう。

 そんな魔法使ってないんだが。


「おそらく、神の力じゃろうて」

「はぁ……?」

「神は迷い人の声を聞き、助けるという。ぬしには神の力が宿っており、それが発現したのじゃろうて」


 いやいや……なんだそりゃ!


「マジでそれ神じゃん!」

『かっかっか! 多くの神とふれあった結果、主もまた神になったということだろう?』

「笑い事じゃねえええええええええ!」

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★茨木野の新連載です★



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『【連載版】追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する』

― 新着の感想 ―
[良い点] とうとう、自分が神だと自覚する事にw 長野神様、さすがですw
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