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【Web版】異世界行ったら長野の神になりました  作者: 茨木野
第3章

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120.またやっちゃいました★



 界人がやらかした、一方そのころ。

 公安の刑事、贄川にえかわ無一郎は久しぶりに、家に帰ってきた。


「あ、とーちゃん! おぃっす~!」

「やぁ、三郎。ただいま」


 無一郎は結婚し、5人の子供がいる。

 出迎えてくれたのは、そのうちの一人。


 三男の、三郎だ。

 贄川 三郎。


 20代前半なのだが、どう見ても見た目がターミネーターだ。

 サングラスをかけた、ごっつい男である。


 彼をはじめとして、無一郎の息子娘たちは全員、能力を持っている。

 ラブマリィが提唱した説に、【錬能力者れんのうりょくしゃは遺伝する】というものがある。


 つまり、錬能力者(※逆異世界転生者)の子供には、この世界ではありえない、能力を発現する可能性が高い、ということだ。


 しかし、無一郎の子供たちは、能力を持っているが、それを自覚していない、つまり【無能力者】たちである。


「とーちゃんめっちゃひさしぶりじゃーん。どうしたの? 最近忙しいの?」


 無能力者でもある三郎は、もちろん、能力者とか、殺し屋とかとは、無縁の世界に住んでいる。

 それに無一郎も、息子たちには、そういう血なまぐさい世界とは、無関係でいてほしいと思っている。


 だから、無一郎は、子供たちには仕事のことはほとんど話していないし、彼らに能力があることは告げていない。


「うん、仕事がとても忙しくてね」

「そっかー。刑事さんもたいへんじゃー」


 ほんとにね……と無一郎は深々とため息をつく。

 というか、最近忙しいっていうよりも、困惑させられることが多く、精神的に疲弊してるというのが正しいかもれしれない。


 原因はもちろん、飯山いいやま 界人かいとだ。


「あ、とーちゃんさぁ。知ってる? 今めっちゃ流行ってるやつ」

「流行ってる……ワインの兄貴? それともデジマス?」


 超有名Vtuberと、超有名ラノベのことだ。

 しかし三郎は首を振って言う。


「いや、長野神ながののかみ


 ……まさか、息子の口からのその単語が出てくるとは思わなかった。

 長野神、飯山界人の、もう一つの名前。


「今テレビでちょーやってんじゃん? ほら」


 三郎差たちはリビングへと向かう。

 大画面テレビには……。


「あ、あがた……」


 県 清美が、笑顔で、長野神に関するニュースを報じている。


『速報です。長野神さまが、また奇跡を起こしました』


 また奇跡を起こした……!?


「またあいつ何かしたのか!!!!!!!」

「あいつ? え、なに、とーちゃん知り合いなの?」

「なんでもない! 僕は仕事行く!」

「えー! またぁ……?」


 少し寂しそうな三郎。

 最近ほとんど家に帰れていない。


 仕事を優先させてしまっていることに、申し訳なさを覚えている。

 しかし、仕方ないのだ。


 なにせ今やってるのは、神の監視。

 彼が何かやらかした後の、後始末が彼の仕事である。


 無一郎は携帯を取り出して、同じく公安の刑事であり、協力者の見晴者レイカーに電話をかける。


見晴者レイカー! またあいつ何かしたのか!?」

『なんだ、県のニュース見てないのかい?』

「ああ……いったい次は何をしたんだ?」


 すると、見晴者レイカーはあっさり言う。


『未曽有の大洪水から、長野県を救った』


 ……大洪水。

 洪水を止めた……一個人が……?


 そんな奇跡を引き起こしたら、また大騒ぎになる。

 後始末が、大変なことになるのは必定。


 また、家に帰れなくなる。

 またか。



「また! お前の仕業か! 飯山 界人ぉおおおおおおお!」

『なんかそれ、敵のボスのセリフみたいになってないかい?』

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★茨木野の新連載です★



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『【連載版】追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する』

― 新着の感想 ―
[良い点] ギャグならでは、悪の組織のボス(もしくは魔王サイド)のようなセリフを叫ぶ味方サイドw [気になる点] もう一人の同居人である痴漢されてた女子高生はどうしたんでしょう?
[一言] 阪○が優勝した! 長野神の仕業に違いない!! こうなる未来が見える見える
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