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111/241

111.二度あることは三度ある


 俺は鳥の群れを撃破した。

 しかし近くの村に被害を出してしまった!


 慌てて俺は治癒と修復の魔法を使って、村を完璧になおし、その場を後にしたのだった。


「はー……あっぶなかった」


 森の中で、俺はフェリと一緒にご飯を食べている。

 レトルトのカレーと、カレー麺だ。


 フェリははぐはぐとカレーを食ってる。

 アイテムボックスに適当に入れていたものを、湯煎して出したのだ。


 ご飯もレトルト。


「まさか魔法の影響で、人様に迷惑かけちまうなんて」

『いや、はぐはぐ……あの村は主が別に……ほふほふ……壊したわけじゃないぞ?』

「え、まじ?」

『ごっくん……うむ。どうやら主の言うところの、鳥が悪さしたのだ』


 あ、なんだそうだったのか……。

 なーんだ……俺がやったんじゃなかったわけか。ふぅ……。


 まあね、魔法で回復したとはいえよ、人さまの家を壊したってのは、気が引けていたからな。俺のせいじゃなくて、正直ほっとしてる面がある。

 ……って。

 ん?


「あれ、鳥なの? 村燃えてなかった?」


 俺の放った炎の魔法が、てっきり村を燃やしちゃったのかと思っていたんだが。


『うむ。鳥のせいだ』

「まじかよ……異世界の鳥やばすぎだろ……」


 火まで放つんかい。

 こわー……。


「でも……異世界はいいよな」

『どうしたんだ藪から棒に? カレー麺食わないのか?』

 

 物欲しそうにしていたが、俺の分なので渡さない。


「こっちならさ、なにやっても目立たないだろう」

『……ほぅ?』

「だって、魔法があって当たり前の世界なんだ。現実と違ってね。だから魔法を使っても、神の奇跡だ! とはならんだろう?」


 フェリが珍妙な物を見る目を、俺に向けてくる。 

 なんだその目は?


『主はひょっとして……ギャグで言ってるのか?』

「? いいや大真面目だけど」

『そうか……む?』


 そのとき、フェリがある一点を見つめていた。


「どうした?」

『血のにおいがする』

「またトラブルかよ……」


 現実でも異世界でも、どうして俺の周りはトラブルが多いんだろうか……。

 まあでも、ほっとくのも寝覚めが悪いので、ラーメン片手に様子を見に行く。


「きゅー……」

「子猫……?」


 ボロボロの子猫がうずくまっている。

 怪我をしているようだ。


 なんともむごい。


『主よ、その小動物を助けるのか?』

「ああ。猫に罪はないからな」


 俺はすぐさま治癒魔法をかけてあげる。 

 怪我は治ったようで、みーみーと嬉しそうにないていた。


 だが腹を空かせているのか、俺のカレー麺をじっとみつめている。


『くくく……そうか。ところで主よ、天丼を知ってるか?』


 またそれか。


「知ってるよ。それが?」

『以前猫を助けて、神だった展開があったろう?』


 ああ、またこの猫が神みたいな、そういう落ちだと思ってるんだろう?


「あのねフェリ君、ここは異世界。なんで現実の神がここにいるんだよ?」

『まあそうだな。で?』

「ほら、カレー麺なんて食わず、これを食いな」


 俺はアイテムボックスから、猫缶を取り出す。


『なぜそんなものが?』

「前に動物でも飼おうかなってときに、買っておいたんだ」


 まあもう動物を飼う気失せたけどな。

 主に、神々のせいで。


 俺は缶をあけて、子猫に出してあげる。

 すると猫は美味しそうにペロペロ食べ出した。


 そして……。


『助かった、人の子よ』


 ……………………俺は、天を仰いだ。

 フェリが呵々大笑していた。


『ふははは! どうやら主は、神によっぽど好かれてるようだなぁ!』


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