24話 第4師団(2)
「皆知っているとは思いますが、初歩の初歩から話していきます。この世界には《光》《闇》《水》《火》《風》《雷》の6大属性が存在します」
ラウラはサラサラと黒板に図を描きながら説明する。
《光》<>《闇》
《水》>《火》
∧ ∨
《雷》<《風》
「それぞれの属性には有利不利がありますが、これは絶対ではありません。魔力量や工夫によっては押し切ることが可能です。例えば《火》は《水》に弱いですが、出された水を蒸発させれるくらいの大きな炎を出せば打ち消すことが可能です」
「6大属性の中でも《光》《闇》を持っている者はあまりいません。それ故、重用されることが多いので、教会関係者や騎士団に集中しています。6大属性の他にも派生属性というものが存在します。こちらに関しては《光》《闇》よりも希少で、持っている者は殆どいません。騎士団内ではヴァイデンライヒ第1師団長が《地》属性を持っていることは有名ですね。他にはこの部屋にいるアオイも《氷》属性を持っているそうで。あまり研究が進んでいないので、是非とも研究させて欲しいものです」
ラウラはそう言いながら蒼の方を見てくる。
その獲物を見るような目つきに蒼は寒気を感じた。
「魔法を使うには明確にイメージすることが重要になります。形の定まっていない身の内にある魔力を明確に思い描き、具現化するのです。これには個人の発想力や練度が深く関わってきます。私であれば、先程使った魔法は落雷をイメージしています。他にも手のひらに少量の電気を留め、この手で相手に触れることで気絶させるという使い方もできます」
落雷からスタンガンまで、工夫によって一つの属性から様々な魔法が使えるということだろう。
「《水》《火》《風》《雷》はどのような魔法を使えるか想像しやすいかと思いますが、《光》《闇》はあまり良く知らない方も多いでしょう。《光》は主に回復魔法に長けているのは有名な話ですが、他には浄化の炎が使えたりします。浄化の炎は《火》属性で出せる火とは別物で、普通の人体には無害ですが、魔のものを焼ける効果があります。《闇》は精神操作の魔法に長けています。他にも空間魔法や重力魔法といった強力な魔法を使えるのが特徴です」
ただし、とラウラは続ける。
「行使できる魔法というのは、自分の手の内を明かさないという意味で秘匿されることが多いです。自分の魔力いかに生かせるか、常に研究の心を持つことが大事です。第4師団では基本的な魔法の使い方は教えますが、そこから一歩進むには自身の手で発展させていく必要があります。いくら持っている魔力が多くとも使える魔法が少なければ宝の持ち腐れになりますので、個々で頑張ってください」




