episode9
孤児院のベッドの上で目が覚める。
また首か。
兵士といい、魔物といい私の首切るのが好きすぎるわ。
やめてほしい。
首切られ経験が3回目になってしまう。
そんな経験積んでも何にもならないのに。
さっきの大きなカマキリは普通に気持ち悪かった。
カマキリなんて大きくなくていい。
前世は都会暮らしだったから私に虫耐性なんてない。
ただでさえ小さくても気持ち悪い虫が、私よりも巨大なモンスターになったところで気持ち悪さが増えただけだ。
スライムも気持ち悪かったけど。
スライムってもっと可愛いイメージがあったのに。
ふよふよとかぷくぷくとかぷわわ的な…
でもあれはなんか半透明の青紫で、中に兎や鳥の溶けかけた死骸もあったし、可愛くない。
気持ち悪い。
スライムなら、水だけ飲んで生きててほしいわ。
まあいい。
「よし、次ね!」
私は起き上がって孤児院を出て魔物の森へ向かった。
前回はスライムの酸を避けた後に、スライムを振り返ったら、後ろからカマキリに首を切られた。
反省点を活かさねば。
森に入り、15歩歩いて、前にジャンプ。
「キュルルルルルルル!!!!!」
後ろからスライムの奇声が聞こえる。
振り返ってる場合じゃない。
すぐにカマキリの魔物が前から出てきた。
カマキリの魔物は私を見て、その巨大な鎌を思いっきり首に向かって振るうから。
私はすとん、としゃがんだ。
頭上でカマキリの鎌が空振りをされていた。
首切り回避。さすが私。
「ギーギーギーギー!!!」
カマキリも奇声を上げている。
私はダッシュで2匹の魔物から距離を取る。
「はぁっ…はぁ…」
なんだか、異様に熱い。
まだそんなに全然走ってないのに。
暑くて、熱くて。
私は地面に倒れてしまった。
地面は、マグマのように真っ赤になっている。
炎の姿をした魔物が楽しそうにケタケタ笑っていた。
身体が、熱で、溶け…。