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7話 話せば思い出したように
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色々あってモヨコと仲良くなれた。
エロマンガの知識はほとんど役に立たなかった。
おちんちんは情報の宝石箱だ。
そして時は動きだす。
◾︎
「お兄さま」
「お兄さま」
「お兄さまお兄さまお兄さま」
うるさい。
おちんちんがイライラする。
モヨコの口の中に右手を何本か適当に突っ込む。
「ほひいはは」
モヨコはそう言って俺の指をペロペロなめる。
おちんちんがイライラする。
モヨコがなめた指を俺もなめる。
甘い気がする。
間接何とかだ。
恥ずかしい。
「……ああ
……お兄様お兄様お兄様お兄様
……あんまりです、あんまりですあんまりです
……あ
……あ
……あたしは
……声がもう……」
俺は我を忘れた。
◾︎
モヨコは俺を病的に愛してくれた。
モヨコは俺が不安になると耳を撫でてくれた。
かぐや姫のようにいつかモヨコがどこかに帰ってしまうのではないか。
俺はいつも心配だった。
モヨコには何故俺が不安か話せなかった。
話せば思い出したようにモヨコは帰ってしまうのではないかと思った。
そしてその日がやってきた。